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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

北海道と即席焼きそば

北海道で即席の焼きそばといったら間違いなく「焼きそば弁当」支持派が圧倒的だと思いますが、これって北海道限定なんですよね。

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北海道に燦然と君臨する即席焼きそばのキング 東洋水産の「焼きそば弁当

はっきりいって自分は20歳で釧路から東京に出てきた時、コンビニの即席焼きそばコーナーに焼きそば弁当がないのを見てショックを受けました。

北海道だとこれ抜きに即席焼きそばは語れないというのに!

東京では同じく東洋水産が出している「昔ながらのソース焼きそば」という製品があるものの、戻すのに使ったお湯に付属の中華スープの粉を入れて再利用するという画期的な部分がそげ落ちています。環境問題が叫ばれる昨今、日本に求められているのは「焼きそば弁当」なのです。

インスタント麺を戻したお湯なのでちょっとオイリーになっているお湯に中華スープの粉末を入れて人間に飲ませてしまうという、荒技がたまらなく好きだったのに。と、いうことでたまに実家から焼きそば弁当を送ってもらってました。

あれから8年、今年実家に戻ってみると空港には北海道限定お土産として「焼きそば弁当」が並ぶまでになってました。やっぱ、みんなこれが懐かしいんだなと納得。

思えば、北海道にはキング「焼きそば弁当」の他にも「やきっぺ(東洋水産)」や「S&Bホンコン焼きそば」という北海道限定の即席焼きそばがあり

ます。(これらはカップ焼きそばではないが・・・)

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学生寮時代、先輩によく作らされた悲しい思い出をもつ「やきっぺ」

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出会いは小学校時代の友人の地下室。ボードゲームを遊びながらお湯で戻さず

にそのまま食べて「ベビースター!」と言っていた「ホンコン焼きそば」

やきっぺは高専の寮に入ったとき、まず最初に先輩に教えられたのが「やきっ

ぺ」の作り方でした。2年生は1年生にやきっぺとホンコン焼きそば、そして

2つを合わせた「ホンコンやきっぺ」の作り方を伝授するしきたりになってい

たのです。

やきっぺは「焼きそば弁当」をカップから出しただけだろ!みたいな商品で、たぶん麺もソースも一緒なんだと思う。これは、フライパンに水を入れて沸か

した所に、麺を入れてほぐし、水分を蒸発させたらソースをからめて付属の青

海苔をかけて出来上がりというオーソドックスな代物でした。

思えば、カップ焼きそばはお湯で戻すだけなんで「焼いてないだろ」ってなも

のですが、袋即席焼きそばの場合、フライパンで作るのできちんと焼いてソー

スを焦がす事ができます。

これが、寮での一番人気でよく先輩に作らされたものです。近くのスーパーで

やきっぺが78円なんて噂を聞くと1年生が大挙して買いに行って100円で

先輩に作って差額でもうけるというセコイこともしてました。

一方、ホンコン焼きそばは水をほとんど使わないで戻すので、すぐにぐちょっ

としてしまい作るのに技術が必要でしたが、あまり人気はありませんでした。

やっぱみんな「焼きそば」弁当派だったからなんでしょうか?

ちなみに、ホンコン焼きそばは麺自体にちょっとピリ辛な味が既に付いていて

そのまま食べるとベビースターみたいに楽しむ事もできました。

寮ではやきっぺを作るときに水加減を間違えてぐちゃぐちゃになったのを「ぐ

ぴょっぺ」、2個のやきっぺを1つのフライパンで作るのを「にこっぺ」、水

加減が違う2種類の焼きそばを一度に作る「ホンコンやきっぺ」(←むすかし

い)なんていう隠語があり、そんな感じで1年生は先輩の夜食を作らされて

いたものです。

この、即席焼きそばを寮では野菜なしの状態で食べるので、すっかり焼きそば

といえば野菜がなくても平気になってしまったのですが、カップ焼きそばの世

界では、野菜増量なんてのが売り文句になってますよね。別にどうでもいいの

に・・・。

と、まあ北海道では即席ラーメンに負けず焼きそばも元気だったなあとふと懐

かしく思ったのでした。ああ、焼きそば弁当久しぶりに食べたい・・・。