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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

ブラザー・ベアを観てきました

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ディズニー・アニメ最新作にして、フロリダのスタジオで作られた最後の作品「ブラザー・ベア」を観てきました。

10:00からの初回だったのですが、だいたい6割程度の入りでしょうか。ここで観るディズニー映画の中では多い方ですけど、客層は小さな子供のいる家族連れがほとんどです。ファインディング・ニモリロ&スティッチ(これは所沢西武だったけど)の時のような中高生の姿は見えません。その年代は今ならL.O.R 王の帰還に行っているからでしょうか?

一言いわせてもらうと、この映画は別に

!1 「泣けません」(どキッパリ)

泣けるっていう予告編で人を呼ぼうとする配給会社(ブエナビスタ)に腹が立ちます。リロ&スティッチだった泣ける映画って予告編にしちゃってるし、ファインディングニモだってそうです。アメリカでの予告編だとそんなことないのに・・・。

もっとちゃんと作品を生かした予告編にしないと。

この間も別の映画で泣けるってイメージにするために本編に出てこない小物まで使って無理矢理予告編を作ったために [JAROに指摘されて]:http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story.html?q=27gendainet0716037 ますし。(予告編とイメージが違うと言えば、ディズニーじゃないけど昔vegeと見に行った [スリー・キングス]:http://japan.three-kings.com/ も予告編だとかなりお気楽な感じだったのに、本編はすっごく重い映画で、終わった後に観客席がシーンと静まり返ってしまっていたのを思い出します)

<ストーリー>

成人の儀式でシャーマンから与えられたトーテムが嫌いなグリズリー(クマ)だった上に、意味する言葉が「愛」というのに不満を持つキナイがグリズリーに姿を変えられてしまい、元の姿に戻るための旅をするという話なのですが、その旅に同行するのが母熊とはぐれてしまった小熊のコーダ。最初キナイはコーダをよく思っていないのですが旅を続けるうちにだんだんと心を開いて行くという、まあよくある話といえばよくある話です。

実際、見てみた感想としては盛り上がりに欠けるなあというのが正直なところです。これでライオン・キングの再来を狙うのは正直厳しいかと。割と淡々と話が進みますが、その途中に入るヘラジカの兄弟のコント?がいい味出していてぎりぎりの所で飽きさせません。

本当は自然と人間との共存をテーマにした話だと思うのですが、日本のディズニーが泣ける映画って宣伝をしてしまっているのでたぶん、見に来る人はあれ?って思うんじゃないかな?

あと、子供には難しくて大人には物足りないテーマとストーリー展開なのも中途半端な気がします。

<映像>

主人公が人間の姿の時はグリズリーをリアルに、そしてグリズリーに変身してからは動物の姿をコミカルに描く事で主人公の立場の違いを鮮明にしています。グリズリーになったキナイの目から見る兄の姿は鬼気迫るものがありますし、動物から見た人間というのも同時に表現しています。

CGアニメがもてはやされる昨今ですが、水彩画風で成功したリロ&スティッチとは違った意味で

自然を綺麗に描いています。

<音楽>

自分は吹き替え版を見たのですが、天童よしみの主題歌は演歌してなくて良かったです。(ほっ)

フィル・コリンズ自ら日本語で歌うという大技に出た曲もところどころ日本語の発音が変ですけど、基本的に歌のうまい人なので気になりません。フィル・コリンズ凄すぎ。音楽はいいです。

<エンドロールのお得感>

エンドロールの始めにはちょっと笑えるシーンを組み入れてすぐに観客が帰らないようにしていますけど、ピクサー作品ほどは長くないです。

で、子供連れが多かった事もあって結局結構な人がエンドロールの途中で帰ってしまったのですが、本当の最後にもう1ギャグを練り込んであります。

ディズニー映画もピクサーからここら辺を取り入れ始めたなと思うとちょっと嬉しくなりました。

<最後に>

遂にディズニーが製作中で日本で公開されそうなアニメ映画が [「Home On The Range]:http://disney.go.com/disneypictures/homeontherange/main.html だけになってしまったんですけど、これも日本で公開されるか微妙なタッチの作品だからなあ・・・。

今度はどんなアニメ映画を作って来るんだろう・・・