Site.M from 新所沢

"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

トロイを見てきました

tory.jpg

予告編では、海を埋め尽くすほどのかなり迫力のある大船団が印象的だったブラッド・ピットの最新作「トロイ」を先行上映で見てきました。

元がギリシア神話のトロイ戦争なのですが、話をかいつまむとトロイの王子パリスがスパルタと和平交渉を成立させたついでにスパルタ王妃ヘレンと浮気した挙句、国に連れ帰っちゃったもんで、怒ったスパルタ王が兄貴に兵を借りてトロイに攻め入るという話です。

ただ、この映画では神話的要素はできるだけそがれていて人間の話となっています。

アキレスはねえ・・・ブラッドピットが1年かけて肉体改造したというだけあって40歳とは思えない肉体を見せてくれますが、行動の方はと言うと自分の名声の為に戦うという王なんて関係ないよってな態度が普段はいいのですが、自分勝手に見えたりもします。

捕虜の神官(実はトロイ王族)を救ったかと思えば、従兄弟を殺された恨みでトロイの兄王子ヘクトルを一騎打ちの末に殺したら馬車でひきずって帰ってしまうなどいい面と悪い面が入り交じっててあんまりいい役じゃなかったなあと。

最後に足首にレゴラスモードに入ったオーランド・ブルーム演じるパリス君の矢が命中して、動きが鈍ったところで次々と矢をさされて死んでしまうのですが、「あ、そういえばアキレス腱か」とニヤリとしてしまいました。

もう一人の主役、オーランド・ブルームは戦争の原因を作ったとんでもない弟王子「パリス」を演じます。このパリス君がとんでもない食わせ物で勝手に人の国の王妃を連れ帰るは、反省してスパルタ王と一騎打ちをしたと思ったら逃げるわ、ロード・オブ・ザ・リングレゴラスを演じただけあって弓を手にレゴラスモードに入ったらアキレスを殺すわとそりゃーもう使えないダメ王子っぷり満載です。

実は、兄王子へクトルがこの映画で一番良かったんじゃないかと思いますね。ラスト・サムライ渡辺謙のように武士道?に溢れる一貫したいい男です。ただ、弟王子には甘いんですけど。

和平したばかりで王妃を連れ去って来ても許しちゃうんだもんな〜。トロイの王族も全員すんなりとヘレン姫を受け入れるあたりがありえねーという気がしなくもないです。あれだけの戦争になったらあんたがパリス王子を誘惑したせいでとかいう人が出てもおかしくないのに。

トロイの人は信心深くていい人達でした。

結局、いまいち主役2名にいい印象を持てなかったのでそんなにいい映画じゃなかった気がします。ブラッドピットがヘクトル王子の方がいい気がするけど、やっぱこの戦争の主役がアキレスである以上そうもいかないしねえ。

[オフィシャルページ]:http://www2.troy.jp/