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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

P&Gがジレットを570億ドルで買収 バフェット氏は株主を継続

 アメリカの日用品大手P&G(NYSE:PG)がカミソリ等で有名なジレット(NYSE:G)を買収する事が合意されました。(きっとプリングルスも立派な髭の手入れにジレットのカミソリを使いたくなったんでしょう)

 買収は570億ドル相当の株式交換で行なわれ、ジレットの株主には1株につきP&G 0.975株が割り当てられます。

 そして、ジレットといえばウォーレン・バフェット氏の持ち株会社バークシャー・ハザウェイ(NYSE:BRK.A/BRK.B)が大株主として長期保有していることでも有名な企業です。自分もB株をいくつか保有しているのでバフェット氏の動向には注目していたのですが、P&G株を約1億株取得することになったようです。

 ちなみにバフェット氏がジレット株を買うことになった理由についてこう述べています。

「世界で一年間に、カミソリの替え刃が200億から210億枚も消費されていると聞いています。

 このうち30%をジレットが供給していますが、これを売上高ベースで見ると、同社のシェアは60%に跳ね上がります。北欧やメキシコなどの国では、90%に達するそうです。人がヒゲを剃る限り、カミソリの需要はなくなりません。

 新しい替え刃の開発を常に怠らず、販売力の増量にも勤め、力強いブランド力を保持している企業があるのなら、これに投資しない手はないでしょう。人は毎日(私としては毎日やっていただきたいのですが)、ヒゲを剃ります。年間20ドルの替え刃代を支払って、あの爽快感を得るのです。爽快感があれば、他のブランドに乗り換える気にはならないものです。

 今こうしている間にも、地球に住む25億万人の男性のヒゲが少しずつ伸びている、そう考えながらベッドに入れば、とても心地よく眠れるはずです。多分、ジレットの社員に不眠症の人はいないと思いますよ」

 バフェット氏はこのように、消費され続ける商品を寡占もしくは独占状態で販売することのできる企業(コカ・コーラワシントンポスト、アメリカンエキスプレスなど)への投資でビル・ゲイツ氏に次ぐ世界第二位の財産を築いてきました。(1位になった事もあります)

 しかもバークシャー・ハザウェイの取締役には昨年からビル・ゲイツ氏も名を連ねるようになりました。世界1位と2位の大富豪連合のバークシャー・ハザウェイの今後には期待してます。(おいらの永久保有銘柄)

 とはいえ、バフェット氏お墨付きの買収といえば過去にディズニー(NYSE:DIS)とABCテレビの合併がありましたが、あちらはうまくいきませんでした。(結局ディズニー株は売却)今回はどうでしょう?うまく相乗効果でますかね?