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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

東京ディズニーリゾートが目的?企業再生会社が京成電鉄の大株主に

プリヴェチューリッヒ企業再生グループ京成電鉄の大株主に浮上したというニュースがありました。 [(Yahoo!ニュース 共同通信)]:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050706-00000201-kyodo-bus_all

東京ディズニーリゾート運営会社のオリエンタルランドさんには先日 [大変お世話になった]:http://ch.kitaguni.tv/u/1173/%CE%B9%B9%D4%B5%AD/0000236424.html のでこのニュースには注目です。(株買おうかとも思ってたし)

オリエンタルランドは上場していて全部株を買うと6,700億円の価値になります。

で、オリエンタルランド株の20%を持っている親会社の京成電鉄も上場していてこちらは1,700億円の価値しかありません。

という事は京成電鉄は6,700億円の20%にあたる1,340億円分のオリエンタルランド株を持っている事になります。

京成電鉄にはその他にも鉄道の土地やらなにやら資産がたーくさんありますから、1,700億円という株価は価値に比べて割安です。

そして、その歪みをついて一儲けしようと考える人が出てくるのは当然のことです。

しかも6,700億円の会社で大量に株を保有するよりも1,700億円の親会社の株を大量に保有した方が発言力が安く手に入ります。

ニッポン放送の時もそうでしたが、日本にはよく考えないで子会社を上場させ、現金収入化するこのような会社がそれこそゴロゴロしてます。

!2 上場するって事は現金を手にする代わりに経営権をバラ売りするって事ですからね。

こういう会社は僕らのようなバリュー投資家から見たら垂涎の的であり、企業買収屋さんから見てもおいしい案件なわけです。

しかも、敵対的買収の嵐が吹き荒れた後のアメリカと違って日本はまだまだ素朴な甘ちゃん経営者がのほほんと上場会社を経営してます。

京成電鉄ニッポン放送の事があってやっと危険に気づいたのか(おせーよ)、オリエンタルランドと協力して歪みを正そうと動き始めていました。

でも、結局はこのていたらくです。

オリエンタルランドへの影響力を抑えたとしても自分の会社の価値=株価を高めないと買収屋さんはやってきます。

今回は純粋な投資目的で子会社化などは考えていないという事ですが、今後にちょっと注目です。

ちなみに、ライバル(?)USJも5年後の上場を目指して増資したみたいですね。