新所沢パルコで2週間限定で「ルパン」を上映していたので早速見てきました。
アルセーヌ・ルパンの原作はあまり読んだ事がなかったのですが、この映画はルパンがまだ若い頃の話でまだまだスマートな怪盗紳士といった面影はありません。
冒頭の船の中での宝石泥棒のシーンなど、カルティエが全面協力したという宝石はそりゃもう見事でしたけどね。ダンスシーンなんかもさすがフランス映画。優雅です。
反面、人は殺さないルパンという点から見ても大丈夫だろうと思っていたのですが、この作品ではよく人が死にます。
魔女とも呼ばれるボンバーウーマン カリオストロ伯爵夫人のジュセフィーヌは爆弾テロまで起こしますし。その場面はショッキング映像で思わず目をそらしました。
おっかない映画はダメなのでこの映画は自分にとってギリギリですね。
ルパン三世カリオストロの城でも出て来るクラリスも登場、ルパンと恋に落ちますがルパンはまだまだ落ち着かないんですよね。
二人がくっついたと思ったら抜け出して今度はジョセフィーヌとくっついたり、ルパン君はまだ節操がありません。フランス人はあんなものなのかもしんないけど。
色んな原作の要素が組み込まれているからなのでしょうけど、話は複雑に絡み合っていて最後までよくわからないまま話が進んで行きました。
なんとか収拾がついたと思ったらジョセフィーヌは脱獄してまた出現するし・・。
オーストリア皇太子暗殺を企むシーンなんて第一次世界大戦の引き金になるところですよね。
おっ!あれもこいつの仕業にするのかと思いきやルパンの息子ジャンが持って来たのは爆弾カバン。
おいおい、史実じゃ銃だろと突っ込みを入れたくなりますがそこらへんはボンバーウーマンとしては譲れないところなんでしょうね。
ルパンの親父を殺したのは誰か?という謎は解決したけど、結局彼は何をしたかったのか?よくわかりませんでしたねぇ。
あと、魔女ジョセフィーヌ=カリオストロ夫人は結局ルパン家3世代を手込めにしてるんですよね〜。
自分はそんなに魅力的に感じなかったけど。
ってな話をvegeにしたら、あんたは別に特殊技能があるわけじゃなから箸にも棒にもひっからないよと言われました。
ごもっとも。