「HSBC BRICsオープン」という投資信託が急な資金流入に耐えきれなくなり、6月29日をもって一時販売停止という事にになってしまったのですが、三菱東京UFJ銀行のHPを見ていたら「新HSBC BRICsファンド」という文字を見つけました。
販売停止になったと思ったら今度は新しいファンドを立ち上げてきたのかい!
HSBC 新BRICsファンドって名前もどうかと思うけど、一体何が変わったんでしょうね?
HSBC BRICsオープンは複数のファンドに投資するファンド・オブ・ファンズという形式で設定されていました。それは新ファンドでも変わっていません。
!3 旧ファンドは主としてルクセンブルグ籍の米ドル建て外国投資法人「HSBC グローバル・インベストメント・ファンド BRIC フリースタイル クラスJ」(「HSBC GIF BRIC ファンド」)への投資を通じてBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の証券取引所に上場されている株式を投資対象とします。
という内容だったのに対して新ファンドは
!3 主としてルクセンブルグ籍の米ドル建て外国投資法人「HSBC グローバル・インベストメント・ファンド BRIC マーケッツ エクイティ クラスJ」(「HSBC GIF BRIC マーケッツ エクイティ」)への投資を通じてBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の証券取引所に上場されている株式を投資対象とします。
よく見ると主な投資先が「HSBC グローバル・インベストメント・ファンド」のBRICsフリースタイルクラスからBRICsマーケッツエクイティクラスに変更になっています。
フリースタイルクラスの時には年率0.6%の信託報酬+年率5%を超えた部分の20%というパフォーマンスフィーがかかっていました。
対して、新ファンドでは年率0.6%の信託報酬のみになっています。
ここだけ見るとコストダウンなのですが・・・
HSBC BRICsオープン自体の信託報酬を見ると旧ファンド1.365%(税抜1.30%)から1.4175%(税抜1.35%)に上がってます。
そして、投資先のファンドの運用会社も運用方針も変わって旧ファンドはHSBCグループでアクティブ運用を担当するHSBC Halbisパートナーズだったのが新ファンドではHSBCグループの中でクオンツ運用を得意とするシノピア・アセット・マネジメントの運用になります。
そう考えるとこの二つのファンドは名前こそ似ていますが全く別の性格をもったファンドという事になりますから、旧ファンドを買っていた人は買えなくなったんだから、代わりにこれを買おうと短絡的に考えず、じっくり考えてみる必要がありそうです。