さわかみ投信からさわかみファンドの第9期運用報告書が届きました。
金商法が施行されてから運用報告書のサイズを大きくして読みやすくするケースが他社投信ではみられましたがさわかみ投信は今までどおりのサイズ。
9期の成績は-22.3%と設定来最悪の成績でした。
サブプライム問題に端を発した信用収縮で玉も石も一緒くたに売られる展開の中で、株価が下がっては買いというのを繰り返したものの下落幅が深いために買えども買えども下げていく辛抱の時期を耐え忍んだ時期だったとあります。
また、その中でポートフォリオの集中化を進めて一部企業の株を売却して買い出動資金の一部に使って次の上昇局面に備える運用を進めており、振り子が下の局面では極限まで株式の組み入れ比率を高める方針とのことでした。
結構売り買いをしていたような事が書かれていますが売買回転比率は0.44と十分低い値でした。
損切りだけじゃなく縁切りも結構していたので、今年は回転率は高そうだと思っていたのでちょっと意外な結果。
議決権の行使状況については買収防衛策には基本的に反対票を投じたそうです。これは僕個人としても同じ考えです。
業績の芳しくない企業での賞与額の引き上げや過剰なストックオプションなどにも反対票を投じたとあり、ちゃんと議決権行使しているなあと感じました。この辺りの事をちゃんと書いてある運用報告書ってなかなかないんですよね。
また、掲載情報のわかりやすさを追求するため、ホームページのリニューアルも予定しているとありました。
ネットで購入できるようには・・・ならないでしょうね。
景気の波に乗るアセットアロケーションを組むのがさわかみファンドの運用方針。
特に今は景気敏感株をたんまり仕込んでいるのでボラリティが大きくなっていますけど、その分上昇局面での上昇は期待できそうです。
以前は下げに強いけど上昇局面では置いて行かれるという傾向があったのですが、今回は上昇局面でもついていけるんじゃないでしょうか?(キャッシュポジションでの差は出てくると思いますけど)