Site.M from 新所沢

"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

フィデリティ・セレクト・ファンド(消費関連)

さわかみファンドを解約した資金でSTAM TOPIXインデックスオープンを購入する予定だったのですが、せっかくなので他に選択肢がないのか調べてみました。

個人的に興味があるのはこの間のエントリーでも少し書きましたが「生活必需品セクター」「医薬品セクター」です。

生活必需品セクターという考え方が日本にはないので、国内ETFで構築しようとすると「食品」セクターETFが近いと思います。

ETFもいいのですが、配当再投資を考えると公募投信が良いというのが個人的な思いですので、色々調べてみるとなかなかいいファンドを見つけました。

フィデリティ・セレクト・ファンド(消費関連)

です。

このファンドの投資対象は

小売業 30.0%

食品 29.5%

化学 18.3%

その他製品 11.5%

精密機械 2.9%

個別企業で見ると

セブン&アイホールディングス

日本たばこ産業

富士フィルムホールディングス

任天堂

東洋水産

ユニ・チャーム

イオン

ハウス食品

味の素

花王

と、まさに生活必需品セクターと呼ばれる企業が投資対象になっています。

過去実績も2008年10月末までの成績で(運用レポート参照)

2001年5月からの設定来リターンが6.97%(TOPIX[配当込]は-30.81%)

過去1年リターンが-31.62%(TOPIX[配当込]は-45.44%)

過去6ヶ月リターンが-20.69%(TOPIX[配当込]は-35.60%)

大荒れだった今年10月のリターンが-12.06%(TOPIX[配当込]は-20.26%)

しっかりTOPIXに勝ち続けています。

モーニングスターで単年での成績や四半期毎の成績も比較してみましたが、多くのケースでTOPIXをアウトパフォームしていました。

アクティブファンドで信託報酬も1.575%と高い部類に当たるのにこの好成績。

このファンドベンチマークにしている指数もTOPIXを安定的にアウトパフォームしているのでこのセクター自体がTOPIXを超えるリターンを出す性質があるのではないかと考えています。(シーゲル教授も生活必需品セクターは買いと言ってますし)

そうは言ってもいい所ばかりではないので気になった点をまとめてみます。

・販売会社が少ない(自分の場合はフィデリティ証券で購入予定)

・ノーロード販売している販売会社がない

・信託報酬が高い(税込みで1.575%)

・信託財産留保額が1.0%とこれまた高額

・純資産総額が5.2億円と少ない

ファンドマネージャーが割と交代する

ネガティブな点はこれくらいで良い点は

TOPIXを安定的にアウトパフォームしている実績

ベンチマーク自体もTOPIXを安定的にアウトパフォームしている

・運用実績が7年

・分配金を出していない

・組み入れ銘柄数が29と集中投資している

・下落相場に強い

・上昇相場でもTOPIXに1四半期遅れて猛チャージする

となります。

生活必需品セクターへの集中投資というある意味個人的なツボにはまったファンドなので、さわかみファンドの代わりの投資先はこれにしようかな?と検討中です。(第二候補はSTAM TOPIXインデックスオープン)

ちなみに、ひふみ投信は運用開始から日が浅いのでしばらくの間は定期積立+α程度にとどめてメインのファンドにして良いか見極めをしたいと考えています。(今の所は満足のいく運用をしていますが2ヶ月ではまだ判断できません)

アクティブファンドで信託報酬も高いので、コスト重視の人には全然見向きもされないファンドだと思いますが、ベンチマークが安定的にTOPIXに勝っているという事実を受け入れられれば僕と同じく「買いかも」って気分になれると思います。(特にシーゲル派の人)

フィデリティ証券、冬のボーナスキャンペーンやってくれないかなぁ・・・