今月中にフィアットとの提携交渉がまとまらなければ破綻というギリギリの交渉を進めていたクライスラーですが、銀行団から債務の70%削減という大幅な譲歩を引き出したようです。
先日は全米自動車労組と労務協約の改訂でも合意していますし、なんとか破綻は避けられそうですね。
フィアットとの提携が発表されたのちは
全米自動車労組:55%
フィアット:35%
アメリカ政府/債権者:10%
という株主比率で再建を目指すようです。
経済的に再建を目指せるようになったとして、後はいかに魅力的な車を作って再建を軌道に乗せるか?ですよね。
新興国が力を伸ばしている現在、先進国の第二次産業はよほどの付加価値をつけないと厳しいと思いますが・・・
少なくとも過去に日本にビッグ3が抗議の為に乗り込んで来たのと同じ事はもうできないでしょうしね。
一方で豚インフルエンザの感染地域拡大で経済に悪影響が出そうなのと、シティとバンカメには追加で資本増強が必要かもしれないという報道も出ていますし、もうしばらく調整局面は続きそうです。