ひふみ投信の5月のレポートが届きました。
騰落率は6.26%(TOPIX:7.18%)でした。
現金比率は32.09%(4月)→38.19%(5月)と少し増加傾向です。
三井住友フィナンシャルグループは資金調達してあまり良くない買収をしたとして全売却、エイチアイエスとゼンショーは買い増しをしたそうです。
株式市場は堅調な5月でしたが、世界が根本的な解決に至るまでには「超楽観」がいずれ「現実」に引き戻される局面が来ると見ており、それが高い現金比率に繋がっています。
せっかく相場が堅調なんだからもっと株式比率を上げて基準価額が上がるようにして欲しいという意見もあるかもしれませんが、ひふみ投信は下記のような想いで運用されています。
「ひふみ投信」では、TOPIXや日経平均といった株価指数の動きに大きな影響をうけずに、長期的にゆっくりと基準価額が成長するモデルを目指しています。お客様が株式相場の動きを注視して投資信託の売買のタイミングを判断しないとならない状況を作るのではなく、「いつ買っても、いつ売ってもいいように」という状況を実現したいのです。
ひふみ投信は購入者が投信を売買するタイミングを意識せずに済むように、リスク調整した運用をしているので上昇局面では株価指数と比較して置いて行かれる反面、下降局面でもそんなに傷をうけない運用を目指しています。
インデックスと比較してボラティリティが低めになるので安心して持っていられる反面、上昇局面ではもっと儲けられないだろうか?という欲との戦いになりますね。
リスク調整型の運用を株価上昇局面で購入者が受け入れる事ができるか?というのがひふみ投信やかいたく投信などフルインベストメントではないファンド群にある課題です。
自分でアセットアロケーションを組んだりキャッシュポジションの調整をする人、そこに価値を見いださない人にはこのファンドは向かないでしょうね。
逆にインデックスではボラティリティが高すぎると感じる人にはこのファンドは向いていると思います。
ちなみにレオスキャピタルワークス、6月22日から親会社のISホールディングスや子会社が入る丸の内パシフィックセンチュリー27Fに移転するそうです。
セミナールームも作ってこれまで通りのペースでひふみサロンやひふみアカデミーを開催するという事ですので、自分の場合は会社から近くなって便利になりました。
ただ、賃料は高そうですね・・・。
移転を機にISホールディングスのバックアップも本格的に受けられるようになると思うので、ファンド受益者にとって利便性が上がる事を望みます。