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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

かいたくファンド月次レポート(2009.5)

かいたくファンドの月次レポートの分析です。

レポートはこちらで公開されています。

マーケット分析では悪材料の出尽くしとなり、しばらくは売りたい人が売れる水準の一歩手前まで上昇するだろうとの見通し。

5月は3.91%のプラスでした。

ファンドの組み入れ比率にも目立った動きはありません。現金比率も46%と相変わらず高位で推移しています。

キャピタル 16%

TMA長期投資 25%

コムジェスト欧州 5%

コムジェスト新興 8%

現金 46%

今月は各組み入れファンドの投資先銘柄について見てみたいと思います。(他の独立系投信のレポートを参考にまとめてみました)

まずは組み入れ1位のこのファンドから

TMA長期投資ファンド

純資産総額:9億64百万円

組み入れ銘柄数:65

1.BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL A(アメリカ) 3.7%

2.NESTLE SA-REGISTERED (スイス) 3.6%

3.キーエンス(日本) 3.5%

4.花王(日本) 3.3%

5.信越化学工業(日本) 3.1%

6.トヨタ自動車(日本) 2.9%

7.テルモ(日本) 2.9%

8.JOHNSON & JOHNSON (アメリカ) 2.7%

9.POTASH CORP OF SASKATCHEWAN(カナダ)  2.5%

10.日揮(日本) 2.3%

バフェットのバークシャーが1位、国際的な食品株でありながらスイス上場という事で個人では買いにくいネスレが2位と個人的にはかなり好みの銘柄が上位にランクイン。8位のジョンソン&ジョンソンもバフェットお好み銘柄です。

CIFグローバル・エクイティ・ファンドクラスA(4月末時点)

1.Royal Dutch Shell (オランダ) 3.2%

2.Roche (スイス) 2.8%

3.Bouygues (フランス) 2.2%

4.PepsiCo(アメリカ) 2.1%

5.AT&T(アメリカ) 1.7%

6.Goldman Sachs(アメリカ) 1.7%

7.Abbott Laboratories (アメリカ) 1.7%

8.Target (アメリカ) 1.6%

9.Allegheny(アメリカ)  1.6%

10.Google(アメリカ) 1.5%

セクター別には金融、ヘルスケア、情報技術という順、国別ではアメリカ、イギリス、日本という順なのですが組み入れ上位はアメリカが独占してますね。イギリスや日本は登場してきません。個人的にはコカコーラじゃなくてペプシコなのがちょっと残念。Googleにも投資してるんですね。

ニッポンコムジェスト ヨーロッパ・ファンド・SA

純資産総額:6億2,981万円

組み入れ銘柄数:29

1.CAPITA GROUP PLC (イギリス) 7.6%

2.Roche (スイス) 7.5%

3.DANONE (スイス) 7.3%

4.RECKITT BENCKISER (イギリス) 6.2%

5.SYNTHES INC (スイス) 5.7%

6.HENNES & MAURITZ AB (スウェーデン) 4.3%

7.SODEXO(フランス) 4.3%

8.ESSILOR INTL (フランス) 3.9%

9.NOVO NORDISK A/S-B (デンマーク)  3.6%

10.HEINEKEN NV (オランダ) 3.3%

ヘルスケアと生活必需品セクターがずらりと並びます。かなりディフェンシブなポートフォリオなので上昇相場では置いて行かれそうですが、安定して成長が望めます。バフェットウェイを実践している運用会社ですがさすがに手堅いですね。

かいたく投信では欧州に現時点で弱気なのであまり買ってませんが、6億円くらいの規模まで育ったんですね。コムジェストに撤退されると困るのでもっと資金が集まって欲しいです。

ニッポンコムジェスト エマージングマーケッツ・ファンド・SA

純資産総額:7億9,922万円

組み入れ銘柄数:42

1.TAIWAN SEMICONDUCTOR-ADR (台湾) 3.8%

2.GAFISA SA(ブラジル) 3.6%

3.EMPRESAS COPEC SA (チリ) 3.6%

4.MTN GROUP LTD (南アフリカ) 3.6%

5.IMPALA PLATINUM HOLD (南アフリカ) 3.5%

6.BHARAT HEAVY ELECTRICALS (インド) 3.3%

7.GOLD FIELDS LTD (南アフリカ) 3.2%

8.JBS SA  (ブラジル) 3.1%

9.RUSHYDRO (ロシア)  3.0%

10.CHEUNG KONG HOLDINGS (香港) 3.0%

エマージングマーケッツファンドではちょっと銘柄数が増えて42銘柄。それでも結構な集中投資です。

国別では南アフリカ、ブラジル、インド、ロシア、台湾の順、セクター別では生活必需品、資本財・サービス、素材の順です。

5位のIMPALA PLATINUMはプラチナ鉱山、7位のGOLD FIELDSは金鉱開発の会社だそうです。

現金を除いてファンドに投資しているだけで考えると半分がTMA長期投信ファンド、残りの半分程度がキャピタルのファンドという事でだいぶTMA長期投資ファンドに影響されるポートフォリオになってます。

コムジェストのファンドに期待している身としてはちょっと残念ですけど、長い目で見るとこれから組み入れ比率も高まってくるんでしょう。

TOPIXMSCIコクサイの52週移動平均線を見てもそろそろ相場の底打ちとなりそうなので、現金比率はそろそろ下げて来るんでしょうか?

運用歴の長い松本さんにおまかせしているところですが、どこで動くのか興味があります。