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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

かいたくファンド月次レポート(2009.08)

かいたくファンドの8月度レポートが公開されています。

それによると純資産額は3億2,473万円。8月の騰落率は2.1%でした。

口座数は635で先月と変わらず、積立契約者は373と先月比で-11。積立の減額や解約が増えてきているそうです。

組み入れファンドの状況は以下の通り

TMA長期投資ファンド 30.2%

キャピタル 16.1%

コムジェスト欧州 7.8%

コムジェスト新興国 5.1%

現金 40.8%

現金比率は7月が40.1%だったのでほぼ変わらず。

今後は新規流入分の資金をファンド購入に振り向けることで徐々に現金比率を下げて行くという方針という事が運用報告会で明らかになっています。

かいたくファンドとしては一般的に言われているファンド・オブ・ファンズのように優れたファンドについて割安、割高を判断して売り買いするというものとは違った運用を目指しています。

あくまでも世界株に投資するファンドだけれども、全て自分たちでやろうとすると相当大きな運用体制が必要になることから、地域毎に得意とするファンドに運用を委任しているイメージ。通常の世界株ファンドのように組み入れ銘柄に注目して欲しいとの事ですので、現時点の組み入れ上位銘柄をピックアップしてみます。

現時点では日本の比率が高いですが、それでも世界的なトップ企業がずらりと並んでいます。

食品や医薬品、日用品のようなディフェンシブな銘柄が多いのも特徴ですね。

1 ロシュ(医薬品世界大手)

2 信越化学(塩化ビニルとシリコンウエハ製造では世界シェア1位)

3 キーエンス(工場生産ライン向けセンサー、制御機器の開発と直販)

4 ネスレ(食品世界大手)

5 バークシャーハザウェイ(バフェット率いる投資会社)

6 花王(トイレタリー国内首位、化粧品国内2位)

7 ジョンソン・エンド・ジョンソン(医薬品世界大手)

8 テルモ(医療機器に強み)

9 トヨタ自動車(自動車世界首位)

10 ダノン(食品世界大手)

上位10銘柄:17.48%

また、先日行われた運用報告会の内容についての報告が書かれており、質疑応答で出たかいたくファンドや他の独立系投信の運用方針や哲学についてよくわからないという質問への回答として、

現在、皆さんがイメージし易いように「かいたくファンド」の運用方針・哲学について原理原則的な点を解り易くまとめて いるので、出来上がり次第、皆さんにお報せします。

という回答になっています。

先日、かいたく投信さんへお邪魔させていただく機会があったのですが、大阪のセミナーでは投資家側と運用側で意識の違いを痛感したと話されていました。かいたく投信の目指す運用の方針についてわかりやすい形で伝える事ができるようHPの見直しなども含めて検討中という事でしたので、今後に期待したいと思います。

また、新しい試みとしてかいたくカフェというオープンオフィスを実施するそうです。

10月2日、9日、16日、23日、30日いずれも金曜日の12時〜15時にかいたく投信のオフィスで仕事の内容や質問に答えるというものです。

投信会社がどんな事をしているのか見てみるという意味でも面白い試みだと思います。