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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

日本でアクティブ運用が有効な理由

今週の日経ヴェリタスに「アクティブ運用好調の影に銀行株」という記事がありました。

一般的にアクティブ運用はパッシブ運用に平均的に負けると言われているものの、日本には

・アクティブ運用

・パッシブ運用

・政策投資

の3種類があり、配当や値上がりを目的としない株式持ち合いなどの政策投資があるためにアクティブ運用>パッシブ運用>政策投資という順になるとありました。

また、パフォーマンスに影響を与えるセクターとして「銀行株」が挙げられています。

銀行業の時価総額比率が9.0%なのに対し、純投資家のポジションはどうかというと個人投資家は7.5%、外国人は7.7%、投資信託7.3%とアンダーウェイトしています。

対して、都銀・地銀12.2%、損害保険会社11.6%、生命保険会社11.4%、事業法人等10.0%と政策投資サイドは銀行株にオーバーウェイト。

結果として銀行株が値下がりすると政策投資はパッシブ運用に負け、アクティブ運用はパッシブ運用に勝つという傾向があるとのこと。

投信の例としてさわかみファンドが紹介されていましたが、確かにさわかみファンドはここしばらくTOPIXをオーバーウェイトしています。

これも景気敏感株を中心に組み入れて銀行株を組み入れないという方針がちょうど良かったという事になりますね。

あくまでも銀行株が不調の時にはアクティブ運用が有利なのではないかという事ですが、一理あるなと思いました。