先週木曜日にひふみアカデミーに行ってきました。
少し遅れましたが簡単にレポートを。(自分のメモを元に書いているので実際と違うところがあったらすいません)
ひふみ投信の運用レポートはこちら
藤野さんによる新運用体制になって一ヶ月が過ぎました。
今回はレオスの組織体制とひふみ投信立ち上げについて説明がありました。
・レオス・キャピタルワークスは機関投資家向け運用と投信をしている
・ひふみ投信が4億円程度という事で心配される方もいるが、主に年金基金からの運用資産が約300億円あり、経営基盤はしっかりしている
・直販の投信をつくることで、直接お客様にいつでも説明ができるようになった(通常の投信だとお客様は販売会社のお客様になるため、自分達主導でセミナーを開催できない)
・直販の投信をつくるのは創業時からの夢だった
運用方針について
・現在は内需/成長性大の会社へ投資している
・ニトリ、ファーストリテイリング、タビオ、ツムラなど
・徐々に外需/成長性大の会社への投資へ振り向けて行く予定
・金融セクターへの投資も1銘柄行った
質疑応答
Q.ひふみ投信の想定リターンは
A.安定して7〜9%を目指す
現在は規模も小さく、運用しやすい状況
資産規模100億円くらいからは機動的に動きづらくなってくる
Q.少数保有銘柄の意味は
A.買っている途中のもの、売っている途中のもの、買っている途中に上がってしまったが売るには忍びないもの のどれか
規模が大きくなったら少数保有分は非公開にするかも
Q.海外投資への体制について
A.現時点ではないが、会社の運用規模が大きくなったところで整備することを考えている
海外の運用会社に委託するのではなく、自分たちで運用したい
外国株投資についての考え方で、ホームカントリーバイアスは国益から考えてあるべき姿
日本は債権国なのにもったいない
投資先企業の話としては靴下を愛する社長(現会長)がいるタビオの話が面白かったです。
靴下の声が聞こえるとか、靴下にかける情熱が凄いです。
他にも餃子の王将の個店主義の話も楽しかったですね。
フランチャイジーになるにはバイトして王将イズムが染み込んでからでないとダメとか、それぞれの店が場所柄にあったそれぞれの味で提供しているとか。今はテスコに買収されましたけど、スーパーのつるかめランドも徹底的な個店主義だった気がします。オオゼキもそうですね。
国際分散投資が叫ばれていますが、日本人にとって国際投資って事は円が流出するってことですもんね。
巨大な年金基金がなぜホームカントリーバイアスのかかった投資をするのか少しわかった気がします。(為替リスクを避けるという意味も大きいでしょうけど)
これまで日本株は新興国並みにボラティリティ高いしあまり好きではなかったのですが、自分の住んでいる国は栄えて欲しい、そんな想いで日本株に投資するのもいいかもしれないと思いました。
先月、今月と2月連続でひふみアカデミーに行って来ましたが、やっぱりファンドマネージャーの話を直接聞けるというのは贅沢なことだし、勉強になりますね。
運用スタイルも立田さんがトップダウン60%/ボトムアップ40%だとしたら藤野さんがトップダウン40%/ボトムアップ60%くらいという事で企業分析に重点を置いているものの本質的にはそれほど差がないという説明をしていましたが、実際のポートフォリオやこれからの相場観などを聞いていてもひふみ投信の本質は変わらないなと感じました。