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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

投信ブロガーが選ぶ!ファンドオブザイヤー2009が発表

インデックス投資ナイトで投信ブロガーが選ぶFund of the Year2009が発表されました。

誰でも投票できるのではなく、投票対象者を投信ブロガーに限定しているのは、単なる人気投票ではなく、投信についてよく考えている投資家が選ぶファンドであれば、本当の意味で個人投資家にとって有益ファンドであるだろうという趣旨から来ています。

rennyさんが2007年から始めた企画で、今年は3回目。

今年は45名の投信ブロガーが投票に参加しました。すでにロイターさんの記事公式サイトでも結果は出ていますが、今年の結果は以下の通りでした。

10位:

 JFチャイナ・アクティブ・オープン

 バンガード・エマージング・マーケットETF (VWO)

9位:

 ひふみ投信

8位:

 ニッセイ日経225インデックスファンド

7位:

 外国株式指数ファンド

6位:

 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

5位:

 eMAXIS 先進国株式インデックス

4位:

 STAM 新興国株式インデックス・オープン

3位:

 STAM グローバル株式インデックス・オープン

2位:

 eMAXIS 新興国株式インデックス

1位:

 バンガード・トータル・ワールド・ ストックETF (VT)

この内容への感想としては

・VTは世界中に一本で投資できるという事で多くの投信ブロガーに待たれていた

 商品のようだ(17人で41P)

・昨年多くランクインしていたETFのほとんどが今年はランク外へ

ファンドオブザイヤーは逃したものの、海外ETFよりも投資しやすい低コストな

 インデックスファンドが数多くランクイン

・インデックスで分散投資といいつつ、日本株のインデックスで選ばれたのがニッ

 セイ日経225一本というところになんとなく日本株の人気の無さを感じる

・昨年まではMRFなど債券ファンドがランクインしていたが、今年は姿を消した

・アクティブファンドではひふみ投信とJFチャイナ・アクティブ・オープンの2本

 がランクイン。

・セゾンバンガードグローバルバランスファンドが唯一3年連続ランクイン。

 入れ替わりの激しい中にあって安定的な人気を誇っているのはさすが。

 幕の内弁当のご飯に相当するコア資産としての人気もあるんでしょうね。

ちなみに僕が投票したのは・・・

ひふみ投信(レオスアセットマネジメント) 4点

STAMグローバル株式インデックス・オープン(住友信託アセットマネジメント) 1点

ひふみ投信は現金比率を含めてファンド内で調整してくれるので、これ一本に投資しておけば後はおまかせできる商品になっています。実際、昨年の荒れ気味の相場の中でも現金比率を高めにしてあまり値動きのない運用を継続しました。

その実、買い局面に入ると一気に株式比率を高めるようなアクティブな動きもできる、ファンドマネージャーの腕を十分に発揮できるのが特徴です。2月に運用会社の株主変更、9月にはファンドマネージャーの交代と色々あったのも確かですが、運用については「守りながら増やす」という方針がしっかりと継続されていて長期投資に向いたファンドだと思っています。

また、もともとの信託報酬が1.029%(税込)とアクティブにしては安い上に、5年継続保有すると0.2%、10年以上継続保有すると0.4%相当分の信託報酬が応援金として返還されて自動的ファンドを買い付けるという日本で唯一の長期保有による実質信託報酬低減機能を持ったファンドです。

自分でアセットアロケーションを考えて投資するような人にはあえておすすめしませんが、あまり投資について難しく考えたくはないけれども、将来の事を考えると投資をしたいとは考えているというようなライト層におすすめできます。

STAMグローバル株式インデックス・オープンは日本を除く先進国に分散投資するMSCIコクサイインデックスに連動するインデックスファンドです。

eMAXISという更に信託報酬が安いファンドが登場しましたが、そちらは出たばかりで隠れコストなどを評価できないため、自分もメインで購入しているこちらを選定しました。

年2回分配ですが、できるだけ分配金を出さない方針というのも若年層が長期にわたって購入していくには向いていると思います。また、信託財産留保額が設定されているため、ETFへのリレー投資などを考えない人は長期間保有することにより、他人の解約による信託財産留保額をもらうこともできます。

その他にもeMAXISと比較して多くの証券会社や銀行で購入できるというのもメリットです。

こちらは自分でアセットアロケーションを考えて投資したいと考える人向き。

今年は45名の投信ブロガーが投票に参加しましたが、投票する人が増えればそれだけこの賞の精度も高まります。

投信を使って投資をしている方、ぜひ投信ブログを始めて来年は投票に参加しませんか?

投信業界目線ではなく、消費者サイドから投資信託という商品を評価するという試みに一緒に参加しましょう。