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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

第二回 eMAXISブロガーミーティング(1)

ブログ記事 2010.3.10

三菱UFJ投信さんとのブロガーミーティングに参加してきました。

今回のお題は

1.eMAXISシリーズの振り返りと今後について

2.インデックスファンドの運用について

3.運用報告会

という事だったのですが、最近ブログ界を賑わせているeMAXIS新興国株式ファンドの実質コストが異常に高いのではないか?という点が大きくクローズアップされました。(結果としてはそのような事はないのですが)

1.eMAXISシリーズの振り返りと今後について

eMAXISはネット販売に特化した商品としてリリースしたが、現在ではSBI証券楽天証券カブドットコム証券、マネックス証券、投信スーパーセンターの5社で販売されている。

純資産額も総額で50億円を超える規模になり、当初500億円規模を目指すと言っていたが、順調な出足と感じている。

そのうち約40%にあたる21億円程が新興国株式で先進国株式が12億円、残りは2〜3億円程の資産規模。

ネット証券のランキングを見ると楽天証券の積立ランキングで新興国株式、先進国株式、先進国債券の3本がベスト10に入っている。長いお付き合いをしていただきたいので、積み立てランキングで支持されているのは嬉しい。(特に新興国株式は取り扱い以来1位をキープ)

楽天証券から始まった千円からの積み立て効果についてカブドットコム証券のデータでは千円積み立て実施後、eMAXISの8本のファンド全てで約2倍の積立申込者数になった。

eMAXIS分散投資キャンペーン実施について (カブドットコム証券)

http://kabu.com/company/pressrelease/2010/20100129.asp

今後の展開として、ファンド追加のアンケートを今日から4月30日まで実施する。

選択肢として出ているのはいずれも実現可能なものを選んだ。

ただし、1位になったからといって商品化を約束するものでもないし、商品化の順番が上下で変わる場合もある。ファンド組成の難易度が異なるので予めそこを了承して欲しい。

約2ヶ月の長期間のアンケートなので3月末時点での中間集計を4月上旬には発表する予定。

選択肢に入っている全世界株式インデックス(除く日本)と全世界株式インデックス(含む日本)はバンガードのVTに対する意識を持っているが、実際のニーズはどの程度なのかを確認する意味で日本を含むものと除くものの2種類を候補にあげている。

バリューインデックスについては今回検討していなかったが、次回このような際には検討していただけるという回答をいただきました。

バリューインデックスに対するニーズはあるという点と自分がバリューインデックスに対して感じている想いもぶつけてきましたが、機関投資家の中でもバリュー/グロースというスタイルインデックス投資に対しての運用方針は確固としたものが存在せず、投信会社としては個人向けにニーズは感じていなかったという事でした。

バリューインデックスのリターン面での優位性ももちろん信じているのですが、ボラティリティがオールインデックスと比較して小さくなるという面に僕は強い魅力を感じていて、債券を混ぜてボラティリティを下げると同時にリターンを犠牲にせずとも、リターンを確保することが(オールインデックスと比較して)可能だと考えています。

最後に投信会社から見た売れ行きに対する感想としてはもっと日本株が売れるかと思っていたが、新興国株式が突出して売れている状態。パッケージものとしてeMAXIS全体が支持されるようになって欲しいとの事でした。