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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

直販ファンドが日本を元気にする!!@大阪 (2)

大阪で行われた独立系直販投信会社8社が集った「直販ファンドが日本を元気にする!!」に行ってきたレポートです。 前半部分はこちら 休憩を挟んだ第二部はパネルディスカッションという事でしたが、申し込みの際に書かれていた質問にそれぞれが回答していくという形式でした。 長期答弁家が勢ぞろいしたこのセミナーですが、仲木さんの好リードで意外なほど順調に進行していきました。 仲木さん、凄い! パネルディスカッションは一人30秒程度で簡単に回答という厳しい制約がついたものの、逆に要点だけを聞くことができたので良かったかも。もちろん時間がたっぷりあればあっただけ面白い話が聞けたとは思いますが。 最後の本のプレゼントコーナーで自分が選んだ本を紹介するのに時間がかかって最終的には30分くらい押してしまったのですが、本当にあっという間の楽しい時間でした。 セミナーというよりはファン感謝デーのノリですので、直販投信に興味のある方は是非! という事で、Twitter中継の第二弾です。 質問:いい会社ってなんですか? 鎌田:これからの社会をつくる会社 特定の株主などに利益を出さない会社 渋澤:いい会社には6つの要素 新しい環境になっても対応できる/経営力と継承力/30年目線で投資するので国際競争力/ブランド/対話力(ガバナンス)/収益性 藤野:心/仲間/行い 経営理念 どういう仲間とどういう会社を作っていくのか?従業員、仕入先、お客様、地域社会、政府 どういった事をしていくのか?地球環境に対しても よい会社というのはビジョンを真剣に考えて実施している。 澤上:いい会社ではなく、生活者がいいと思える会社であるべき。生活者も自分たちの目線を高めて判断していく必要がある。 質問:お金に想いをのせるってどういう事? 岡:お金を増やしたいとみんなが思うが、儲けさえすれば何をしてもいいというのは投資ではなく投機。持続性に?がつく。こういう社会になって欲しいという想いを自分に代わってにやってくれるファンドを買うという事。自分の想いとフィットするところに投資する。想いを損なわないように厳選して投資。 中野:投資というとお金を働きに出すということではなく、儲けたらすぐ引き上げるというのが一般的なイメージ。それでは儲けた人の影で誰かが代わりに損をしている(ゼロサム)。これに対して、全員がプラスになる、社会全体が成長するプラスサムがお金に想いをのせるということ。マネーゲームゼロサムとは違う。 質問:お金の流れを変えましょうとは? 上原:お金はある種生き物。人を狂わせるくらいの力がある。お金が一番嫌うのは死に金のタンス預金。死に金にするのではなく将来のためにお金を働かせること。自己投資でもいいし、いい会社に投資することでもよい。 質問:家計管理の台所になりたいと掲げている石津さんに質問。それはどういうファンドか? 石津:家計簿診断をすると財形貯蓄などをしている人もいるが、ほとんどの人は保険と預金だけ。株を持っている人いるが、投信の人はほとんどいない。投信だけに投資すればいいという事ではなく、家計全体のバランスを考えたときに投信は家計を守るおふくろさんが使えるスパイスになるのではないか? 質問:子供たちに夢のある社会とは 西生:日本の小学生に「今、なにが欲しい」と聞くと考えた末にゲームと答える。同じ質問を東南アジアの子供に聞くと間髪入れず車とかいろんなものが次々出てくる。今の日本はものが溢れていて成熟してしまっている。 田子:海外でも観光地で走るのは日本人の特徴。時間に追われた旅行ではせっかくお金と時間を費やしても楽しさが残らない。時間に追われることの無いよう、資産運用という一部分を他社に託すことで空いた時間を好きなことに使って欲しい。 質問:PIIGSなどが与える影響についてどのように乗り越えるか? 上原:ユーロが下がって買いと考えている。国と経済は別問題。住んでいる人は別だが他所の国の人はチャンスと思って投資すればいい。 澤上:ギリシアに何がおころうが自分たちの生活に何が変わるか?別に変わらない。意味のない勉強しすぎ。国家破綻したって結局大阪にいるしメシ食うし、生活のベースは何も変わらない。そこをしっかり見据えて行動していくのが長期投資。 質問:決算短信などは徹底的にみないといけませんか? 藤野:投資のスタンスによるが、そういう事は私たちがしている。勉強するのに越したことはないが本当に投資するときに会計をつきつめるよりも消費者の目線の方が大事。財務諸表は消費者の選択の結果であり、将来のことは消費者目線で見極める必要がある。 渋澤:商品を買う問にパッケージの裏の材料をみるが、それだけではないはず?財務諸表や決算短信よりもアニュアルレポートの方が大事。アニュアルレポートは英語でしか出さない会社もある。そういうのは日本の投資家を向いていないのではないか?アニュアルレポートの作りは会社によってぜんぜん違う。そこから読み取れることは大きい。 質問:元気の出る話をしてください。将来が明るくなる話をお願いします。 鎌田:私たちが訪問している会社はみんなイキイキしている。いい会社というのは従業員もイキイキしているもの。あまりにも大きな会社は保身に走ってしまい、なかなか元気にならない。機関投資家が日本から離れようとしているが、逆に価値ある会社への投資のチャンスではないか? 田子:御柱祭を諏訪でやっているが(本当はそっちに行きたかったw)、人との触れ合いは元気が出るのではないか?いつでもどこでもふれあいセミナーという家庭訪問プライベートセミナー長野県限定で行っている。これまで11件やっているが、会って話すことによってお互い元気が出てくるのではないか? 中野:ここに集まったみんなは凄く元気。いつもセミナーから帰るときにいい笑顔で元気をもらっている。自分も元気になりたかったらまず与えよう。日本は今は全て最悪だが、一つでも良くなったら全部いい方に回ってくる。みんなでちょっとずつやっていきましょう。 アランの言葉で「悲観は気分であり、楽観は意思である。」 質問:いま、100億円手元にあればどう使うか? 澤上:せっかくだから100億と言わず1兆円とか5兆円欲しい。応援したい会社の株を買う 岡:株を買います 中野:次の世界を元気にする方向に投資する、考える 石津:大阪は自転車と歩行者が一緒に歩くには歩道が狭く歩きにくいので歩行者が安全な歩道をつくりたい 上原:全額自分のファンドを買います 西生:お金の使い方のうまいひとに投資してまた増えて戻ってきたら別の人にまかせたい。 藤野:全額自分のファンドに投資するが、ベンチャー企業にも投資したい。特にこれから会社を作ろうという企業へ 田子:ノーベル財団のように継続するためには運用して収益で何かする 渋澤:10億円を自分の運用会社を入れて基盤を作りたい。残りは全日本コミュニティファンドを作りたい。マイ基金を作りたいと考えている。奨学金精度を作りたい。 鎌田:ここにいるみんなで山分け。ただしそれぞれはそのお金を将来に投資する。あと100億円もらえるなら結い2101を。人は一日100人に影響を与える。いい影響の輪が続けばいい社会になるのではないか?いい企業のミシュランブックを作って就活する人に大企業ばかり行くな、小さな会社でもいい会社はあると伝えたい。 最後に、東京で行われる直販投信セミナー第二弾のお知らせです。 【東京】直販ファンドが日本を元気にする!! 詳細・申込みページ(さわかみ投信) 日時:  5月23日(日)  13:30〜16:30 会場:  東京都 渋谷区道玄坂二丁目10-7 新大宗ビル フォーラムエイト 定員:  285名