お昼休みを挟んで第三部の基調講演は元リッツ・カールトン日本代表の高野 登氏でした。
日本にひきこもりの人が70万人、予備軍を含めると220万人いて大変なことになっている。
昔の日本にはブナなどの雑木林があったが、役に立たない木という事で代わりに杉などが植林された。
今の日本もブナのような人がイキイキとするのが難しい時代になっているという話で始まり、海外に出て異文化を体験してみる事の重要性の話、国際的に見て日本人は弱いので世界に通用するような強さを持つ必要があるというような話をされていました。
海外に出て色んな日本との違いを体験してみるというのは本当に大切なことだと僕も思っていて、日本にもいいところがたくさんあるのはわかるのですが、今のところは毎年海外に行ってみています。
とにかくスケールの大きなオーストラリアや、お酒を買いづらいイスラム圏、そして外を歩く女性の姿がイスラム圏でも国によって違います。タイはとにかく仏様の敬い方が信じられないくらいだったし、モルディブではまるで作り物のようなキレイな海を見てきました。
高野さんの話の中でも出てきましたが、メッカの方向を示す矢印は、海外のホテルに行くととりあえず探してみてます。
日本だとあまり見かけませんが、海外だと割と普通にあるんですよね。
他には、99度の水はただの水だが、100度になると沸騰して水蒸気が蒸気機関を動かしたりもする。人生においてもそのように脱皮をする瞬間が訪れるというのが印象的でした。
やさしい語り口で大切なことをわかりやすく話してくださって、かなり勉強になりました。
15:04 なぜ今、人なのか? 元リッツカールトン高野さんの講演。 #yui2101
15:07 木ヘンに無と書いてブナと呼ぶ。使い道がないブナを切って杉を植えて来たのが日本の林業。100年たった1本の木で1tの保水能力があることが後になってわかった。だから昔は山が崩れなかった。樹齢200年のブナの木に耳をあてると水の音が聞こえる。凄いこと。 #yui2101
15:09 表では揺るがない人が主流になっている。古くからのブナや栃の木のような個性溢れる子供が少ない。枠の中にいれてしまう教育が主流だという仮説を持っている。若者にとって必要なことは夢を持つこと。 #yui2101
15:12 会社でも創業者は夢を語るが、それを語り継ぐ人がいないと夢が無くなってしまう。楽をするというのは苦しみから逃げること。仕事の楽しみは苦しい思いをした後にしかないが、そこを本気で考えている会社は少ない。社員が生き生きと仕事をしている人達に共通項がある。 #yui2101
15:15 臆面もなく先輩や経営者の様になりたいと話す。普通はなかなか言えない。 菓匠清水で自分は足手纏いになっていると思い込んで辞めようとしていた人がいたが、先輩が一緒にいてあげることで自分がいてもいいんだと思うことができた。 ただ黙って一緒にいてあげるという救いもある #yui2101
15:16 腹をくくって黙ってそばにいてあげるのが大事。 何かをしてあげるのは楽だけれども、その人には届かないかもしれない。今朝もひきこもりの人の記事を読んで考えていた。20年間アメリカにいて自分が精神的に脱皮した瞬間が何度かある。 #yui2101
15:18 脱皮をするという事は痛みをともなう事。ずっとひきこもっていると脱皮できない、もしくは脱皮をする事を避けているのではないか? 誰が後押ししてくれるんだろうと思っても、決めるのは自分。きっかけはメンター(師匠)が作ってくれる。 #yui2101
15:19 今はそういうのを避けるようになってきているように見られる。大学性がどういう風になりたいかアンケートを取ったらずっと事務員をしたいと圧倒的多数が答えた。自分の世代では考えられないこと。 #yui2101
15:22 自分が子供の頃役場の二階の畳の部屋で遊んでいて、大人の仕事を見て退屈しないのかな?と思っていた。自分が大人になって七つの習慣の訳者に聞いたのは自分がなりたいものになるんだよと言われた。自分は親を騙して2年だけと言って20年海外に行っていた。 #yui2101
15:24 親が噴霧機で農薬をまいているのに、アメリカにいて修学旅行に行ってセスナで農薬散布をしているのをみてスイッチが入った。 今は海外に行って違う価値観をみようとしない若者が多い。 #yui2101
15:29 x肉x食に当てはめる様にいうと弱肉強食、焼肉定食が出て来るが、イスラム国に行くと豚肉禁食になる。 ホテルマンが中近東の人が来ると必ず何かする。メッカの方向を確認するための矢印をつける。宗教上の理由は日本で感じるよりも重いことを感じるには海外に出る必要がある #yui2101
15:32 ダーウィンは変化にたえられるものが生き残ると言ったが、これからは自ら変化を作っていける人が残る時代になる。ひきこもっている場合ではない。日本人は海外の人と比べると弱い。中国人が言ったのは我々の家族には嘘は言わないし、裏切らない。しかし、家族ではない人には嘘をつく #yui2101
15:34 物をとっても、現行犯で抑えない限りどうみてもその人がやったとしても認めないのが中国人。日本人は甘いと言われた。いま、日本企業が中国に出て苦労している。 #yui2101
15:36 秋葉原のラオックスの従業員の六割が外国人。楽天が社内公用語を英後にした。海外に目を向けるとリッツカールトンは最低3カ国話す必要がある。Aランクは7-9カ国語を読み書き話すができる。日本もそういう人達と一緒にやる必要がある。 #yui2101
15:37 長野にダライ・ラマさんが来たとき、日本人は英語を勉強したらどうか?と話していた。今やっている社会貢献を地球レベルでやるためには英語が必要。 #yui2101
15:39 どうやったら英語をうまくなれるか? 海外に英語を勉強しに行ってもだめ。英語で勉強しに行くと身につく。写真や絵の事を話す為に英語を勉強すると身につくのが早い。 自分も2年目の最後にイギリス人に英語で何をしたいんだ?と言われて焦点が定まったところでスイッチが入った。 #yui2101
15:42 バブル期から最近まで人とのつながりを考えないでやってきた。本物の付き合いではない。価値観がずれていた。だから改めて人との付き合いかたを考えないといけない。人を会社の中で考えるのを人材、人財という。人材という言い方をしているのは企業。 #yui2101
15:44 でも、それが人の見方に固定概念をもたせてしまったのではないか?坂本龍馬を考えると企業の中で人材として考えられるか?西郷隆盛は?松下幸之助は?素晴らしい人物という。 #yui2101
15:46 人物に目線を合わせることを長い事やっていなかったのではないか?それをする必要がある。 長野市町選挙に出た時に不登校の子供の声が書かれたものをお母さんから見せられて、この子供たちは橅の木だと思った。 #yui2101
15:48 リンカーンも小学六年までおねしょしていた。エジソンも学校で落ちこぼれだった。260万人のひきこもりの人の人が自分の居場所を見つけていないのは問題。自分の目の前の考え方を変えると、そういう人を受け入れる受け皿になるかも。 #yui2101
15:50 言葉遣いを買える事で目の前の景色を変えるトレーニングをする。 「美味しいものを食べる」と「美味しくものを食べる」だと自分の想いが込め方が違う。 #yui2101
15:51 人を使うという言い方は正しいのか? コンピュータを使う、牛を使う、奴隷を使うは合っているが、人は「生かす」。自分の経験や知識を「使う」 #yui2101
15:53 「頑張ってね」と「頑張ってるね」は違う。 頑張ってるねは自分の居場所があるが、頑張ってねはこれ以上どうしたらいいんだ?という時がある。 #yui2101
15:56 忘れるのは防衛本能。1日で70%忘れ、3日で90%忘れてしまう。リッツカールトンはリスクと考えてマネジメントした。ただし、行動に起こすのは簡単ではない。痛くない方へ、楽な方へ進んで行く。 #yui2101
15:59 100度のお湯は蒸気機関車を動かせるが、一度違う99度になると何も動かせなくなる。99度までの仕事と100度以上の仕事は違う。知識と経験に裏付けられた知恵を生み出す力が必要。胆力も。 #yui2101
16:00 今まで、相談にのってくれる先輩を評価してくれる企業が今まではなかった。杉林だけでできてて弱いのであれば、雑木林の強さが必要とされる世の中になっているのではないか? #yui2101