昨日、3331アーツ千代田で行われた池内タオルのコットンヌーボー発表会に行って来ました。(プレスリリースはこちら) コットンヌーボープロジェクトの概要はこちらを参照下さい。
発表会の様子はUstreamでも中継されました。 会場は立ち見のお客さんも出るくらいの盛況ぶりで100名以上集まっていたそうです。 池内タオルさんのファンは凄いですね!
Video streaming by Ustream トビムシさんのスペースでコットンヌーボーの製品展示会も開催されていたので、見てきました。 タンザニア産のオーガニックコットンで作ったタオルです。 手触り良いです。自分がお金出したプロジェクトの製品だと思うと自然と笑顔になってしまいます。
試作品3種類。手前からファーストサンプル、セカンドサンプル、サードサンプル。 最初のものは固めな感触でしたが、徐々にやわらかくなっていくのがわかります。 糸の太さを変えたり、製品が誕生するまでには色々試されているんだなぁというのがわかりました。 あんなに質感が変わるんだなというのも初めて知りました。
コットンヌーボー2011のタグ。 基本デザインは変えずに、毎年色を変える程度の変化を予定しているそうです。
18時30分からは池内社長、プロジェクトデザイナーの佐藤利樹氏、東京営業所の阿部さん、ミュージックセキュリティーズの神谷さんの順に挨拶。
池内社長: 最初、プロジェクトデザイナーの佐藤利樹氏から毎年オーガニックコットンの品質が異なるのであれば、それを味わいとしてワインのように楽しむ「コットンヌーボー」という提案が出てきたものの、池内社長がそんなのあり得ないよと却下。
一旦消えたものの、その後タンザニア産のコットンを使ってくれないか?と輸入商社からタンザニアのオーガニックコットンをどうにかできないか?と打診があった。日本の他のメーカーではどこも扱ってくれなかったという事で、そうなれば我々がやるしかないと考えた。
そこに、コットンヌーボーを組み合わせると面白いのではないか?と。 タンザニアの糸は使ってみるとポテンシャルを感じたが日本好みではなかったので、変えてもらえるか?と聞いたらOKが出た。
日本のオーガニックコットンで池内タオルは有名になっているが、それでも自社向けに糸を作ってくれるという事は無かった。 糸は同じ品質になるように複数年の綿を組み合わせてつくるのでピュア〇〇年という糸は存在しない。 今回は3200セット程度の提案となる。
今年のタオルで包まれた赤ちゃんが成人するまでの20年は続けるつもり。 タンザニア綿はバルキーな仕上がりだったので、ソフトになるように調整した。 今回のタオルは相当レベルが高いものと自負している。
今回来場の人には飛行機で先行して持ってきた糸を使ったサンプル品をお渡ししているが、コットンヌーボー75%という商品。 パイルは100%コットンヌーボーだが縦糸と横糸はインドのオーガニックコットンを使っている。 エコテックスのタグは我々が一番安全性にこだわっている証明書。 池内がスゴイといっても使っても本当かどうかはこれから使っていただいて、ご評価いただければ。
佐藤利樹氏: コットンヌーボーというのは人とのつながりで生まれた。 共通の知人を通じて池内タオルの阿部さんと出会って、オーガニックコットンはオーガニックなので工業製品として均一なものができないと聞いて、それをいい方向に考えられないかと一度持ち帰った。
それをワインのように毎年品質が違うのはどうか?とプロジェクトを持ち込んだら社長から一度却下された。 その後タンザニアのコットンを日本で使えないかという話があって、今までインドでうまくいっていたものをわざわざタンザニアに切り替えるリスキーな会社はないが、池内社長がタンザニアのコットンであればコットンヌーボーにあっているのではと閃いたようで、後日作ることになった。
更に原糸を買う資金を集める協力をしてもらったミュージックセキュリティーズさんとの出会いもあった。 デザイナーとして入っているが、ほとんどデザインしていない。 年号が刺繍されているだけでほとんどピュアなもの。
コットンヌーボーを製品の名前だと思っているかもしれないが、池内社長やミュージックセキュリティーズ、僕らはプロジェクトの名前だと考えている。 毎年品質が違ってもそれを楽しめばいいんじゃない?という箱を作って、そこに池内社長が大きなボールを入れて、タンザニア、ミュージックセキュリティーズさん、投資家の方、今日ここに来られた方がそれぞれボールを入れて初めて箱の中身がいっぱいになった時にコットンヌーボーというプロジェクトが形になる。
オーガニックが素晴らしいとかフェアトレードが素晴らしいという方もいらっしゃると思うがまずはオーガニックの違いを楽しんで、楽しんだ結果、オーガニックがもっと世の中に広がってフェアトレードになるといいなと考えている。
コットンヌーボーの糸は現在船便で輸送中でシンガポールの辺りにいるそうです。 気になる販売時期は4月下旬の予定。
商品概要(予定):
バスタオル 72×145cm(6,300 円)
フェイスタオル 35×80cm(2,625 円)
ウォッシュタオル 35×35cm(1,575 円)
いただいたサンプルもふわっと柔らかい質感で凄く良いです。 製品の販売開始が楽しみ! 1口5万円のファンドも90%くらいの募集率で、残り10口程度(2/1現在)だそうです。 関連サイト: 池内タオル 風で織るタオルファンド