昨日、コモンズ投信さんで行われた「はじめてのコモンズ」セミナーに参加してきました。
参加者は自分を含めて4名、それに伊井社長だったのですが、19時開始、21時終了の予定時間をあっさりとオーバーして23時30分過ぎに終わる超ロングランセミナーでした。
でも、おかげで伊井さんの話をじっくり聴くことができてコモンズ30ファンドの理解も深まりました。
前半は投資信託業界の問題点や投資するにあたって気をつける点など。
・日本には3,400本超の投資信託があるがその中で1年間純資産が流入し続けたものはわずか60本程度。しかも1年決算型にすると20本以下になってしまう。
・いい成績のファンドこそ実はさっさと売られてしまうため、ファンドマネージャーのモチベーションも低下するし、解約対応に追われてしまい攻めの運用ができない事が多い。
・本来長期投資されるはずの年金基金の運用も複数社に委託するため、結果的に運用成績を比較されてしまい、短期的に頑張らないと資金が引き上げられてしまうことになる
・アメリカでは新しいファンドが売れるのではなく歴史のあるファンドが売れている。アメリカ最大のアクティブファンドは(キャピタルのアメリカンファンド)70年以上の歴史がある。
・外国の機関投資家は日本で長期投資してくれる運用機関がないため、コモンズのような小さな運用機関にまで声をかけてくる。そして、多くはブティック型運用会社に運用を委託している。
・日本は先進国の中で唯一海外投資家比率が高い市場。そのため、外国人から売りが出ると買い支える機関投資家に乏しいので必要以上に下がってしまう。
・アメリカは株式手数料の自由化を何年もかけてじっくりやったが、日本は一気にやってしまったので対面証券は手数料の稼げない株の営業をせずに手数料を簡単に稼げる投信の回転売買に走るようになってしまった。
・会社の経営者は自社の将来の事を考えて新しい事に取り組もうと考えているが、機関投資家が聞くことといえば四半期決算の数字が予想と比較してどうか?など目先の事ばかり。いい経営者ほど将来を見ているので投資家とで目線が合っていない。
・個人資産でポートフォリオを組んだ場合、できれば1年に一回程度リバランスをする。リバランスは機械的に行うか、自分が気持ち悪いと思わない程度のズレであればやらなくても良い。あまり神経質になりすぎても却ってコストがかかる。
・幸せを感じる要素は「アドレナリン」と「癒し」。先進国ではモノを手に入れる幸せが満たされているため、精神的な満足度が伴わないと満足感を得られない。コモンズでは単純なリターンだけでなく満足感も。
こんな話をしている間に既に21時30分。(ちなみにHPにでてる予定終了時間は21時)
コモンズ30ファンドの話は出ないのか・・・と思ったところで伊井さんから「実はお時間が許せばこれからコモンズ30ファンドの説明をします。いつも23時くらいになるんですよね」と衝撃の言葉が!
もちろん続行をお願いしてコモンズ30ファンドの説明へ(つづく)