日興アセットマネジメントがファンドの委託者報酬から東日本大震災の義援金への寄付を行うと発表しています。
(→ニュースリリース)
対象となるファンドは
・ふるさと紀行2020(正式名称 : 日本公共債ファンド2020
で、ふるさと紀行2020は委託者報酬の100%を2012年3月まで、他の一部の日本株投資信託の委託者報酬の50%を2013年3月まで寄付されます。
プロジェクト名は「東日本の子どもたちと歩もうプロジェクト」
長期的に被災地の子供たちを応援、サポートする活動を行います。
現在検討されているのは、移動児童館や子どもサミットの開催など。
日興アセットマネジメントでは社員に年間2日間のボランティア休暇(特別有給休暇)を制度として用意したり、社会貢献活動に積極的に関わるようにしています。
今回、既にチャリティープログラムで2,500万円の寄付をした他に投資信託からの信託報酬を寄付に回すという事で更に一歩踏み出した支援を打ち出してきました。
野村やネット証券4社が新しく復興支援ファンドを立ち上げる動きもありますが、自分はこういう既存のファンドの信託報酬を寄付に回すほうが共感できます。
東証が復興支援ファンドの上場を後押しなんていうニュースもあったりしますが、ファンドで支援するなら株や債券じゃなくてプロジェクトにお金を回したいという思いがあります。
寄付金を予め信託報酬に上乗せしてあるファンドはあまり好きではないので(SRIファンドにありがちですが)、応援するという仕組みがしっかりできているファンドが出来ればいいなと考えています。
個人で長期的に寄付するという文化が日本に根づいていない中で、ファンドの信託報酬上乗せでもそういう仕組みの存在意義は認めるところではあるのですが。
そういう意味ではミュージックセキュリティーズさんの復興支援ファンドの今後の動きには注目しています。
そして、日興アセットマネジメントさんの既存の投資信託の信託報酬を全額もしくは半額寄付するという行動を大いに賞賛したいと思います。