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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

復興支援をどうビジネスモデルにつなげてゆけるか

5月28日(土)に表参道のアッセンブリーホールで行われたCHANGE THE WORLD主催のディスカッション

「復興支援をどうビジネスモデルにつなげてゆけるか」CTW Discussion Table #1

に参加してきました。

日 時:2011年5月28日(土)14:00〜17:00

場 所:アッセンブリーホール

参加費:2,000円

主 催:CHANGE THE WORLD

共 催:鎌倉投信株式会社

◆ゲスト:

 ・新井和宏:鎌倉投信株式会社

 ・手島大輔:障碍者自立支援非営利活動団体セルザチャレンジ/ソーシャルブランドプロデューサー

 ・鎌田恭幸:鎌倉投信株式会社

 ・池内計司:株式会社池内タオル

 ・竹本吉輝:株式会社トビムシ

 ・中西武志:カーボンフリーコンサルティング株式会社 【CHALLENGE TO CHANGE JAPAN】

 ・荻野淳也:株式会社ライフスタイルプロデュース

 ・NOSIGNER(太刀川英輔):デザイナー 【OLIVEプロジェクト】

 ・高島友和:特定非営利活動法人CANPANセンター 【ふるさとダイアログ】

 ・堀内一永:富士ゼロックス株式会社/KDI 【ふるさとダイアログ】

 ・岩井秀樹:東京海上日動システムズ株式会社 【JEN】

 ・木下真絹子:グローバルリンクマネジメント株式会社【国際援助NGO・AMDA 】

ファシリテーション、ディスカッション・デザイン協力:

 ・井口奈保:コミュニケーションプロセスデザイナー/TEDxTokyo yz

 ・西村勇也:ダイアログBar/ミラツク(設立準備中)【Japan Dialog】

実際に会社を経営されている方からデザイナー、NGO関係者などなど多彩なメンバーが変形フィッシュボールと呼ばれるブレーンストーミングでアイデアを出し合いました。

第一部でゲストが大枠を話して第二部で参加者も交えて昇華させたところで第三部はグループで実際にビジネスモデルを検討しました。

自分の中で印象に残ったのは

第一次産業が立ち上がるまでに2〜3年かかるので、それまでの収入を確保するための方策も必要

・単純にボランティアで現地に入って作業して帰るのではなく、現地の方と交流して欲しい

・過疎化が進んでいた現地の人でもできる復興プランを

・民間の意識のあるお金を現地のビジネスに結びつける

最後にもここで盛り上がって終わりではなく、実際に形にするという点をとても強調していたのが印象的でした。

田んぼから塩を抜くための綿花栽培とタオル作りに関してはきっと実現すると思います。

そこでファンドとか絡んだら自分も協力します。

グラフィックファシリテーターの方がついてダイアログを行うというのは初めての経験で、こういうやり方があるんだ!というのも自分にとっては新鮮な体験でした。集まった方がとにかく実行力に溢れる方ばかりだったので圧倒されっぱなし。ものすごいパワーが。

懇親会ではNGOの方やソーシャルビジネスをやられている方からとても貴重な現場の声も聞く事ができました。

「良い事をして飯を食えるようにならないといけない」

この両立は自分もそう思います。

NGO専任の方の年収とか聞くと、子供できたら辞めちゃうというのもしょうがないかという金額ですし、日本はNGOの方の管理費用に対してもっと寛容になっていいんじゃないかと思います。確かに自分が出したお金は全額現地に届いて欲しいって想いもわかりますが、そこに人が動いているって事もちゃんと理解してあげないと。

継続性がなければせっかくの良い活動ももったいないですし、経済的にもちゃんと利益を出して継続性を確保するという方面でのアプローチが今の自分の考えに合っていると思います。そういう意味ではビジネスというアプローチで復興支援を考えるという今回のディスカッションはとても刺激になりました。

今回限りではなく、今後も続けていくという事でしたので、自分も関わり続けたいと思いました。

当日Twitter中継したものをログとして残しておきます。(第一部と第二部)

Ustream配信のアーカイブはこちらから見られます。

→ 第一部(68分) / 第二部(86分) / 第三部(44分)

  • もうじき始まります! 東北復興支援テーマ「復興支援をどうビジネスモデルにつなげてゆけるか」CTW Discussion Table 1 #ctw_dt1 posted at 14:05:31
  • 今日のテーマは復興支援をビジネスモデルにつなげるにはどうしたらよいか? 被災地に雇用をもたらし市場を形成するにはどうしたらよいか? #ctw_dt1 posted at 14:23:26
  • 小さな事の繋がりが共感を呼ぶ。新しい流れ。これまで国が取り組んでいたのはマスタープランを作成するというもの。二つの考え方がある。 #ctw_dt1 posted at 14:26:26
  • 復興支援について、これまでの事業を復興すること。新しいこれまでとは違うビジネスを生むという二軸を追加して四つのマトリクスに。 #ctw_dt1 posted at 14:28:18
  • 日本の場合、もっと早く復興してもおかしくなかったが、この期に及んでマスタープランが出来ていない。保険だけでは対応できない事が多い。今あるのはなくなるというのを前提にしたモデルを考える必要があるのでは? #ctw_dt1 posted at 14:30:12
  • 人道支援、メンタルケアの第一次、第二次ステージの次の話。今日の話はその後の雇用を生んだりするステージの話。今回の復興には30兆円必要。そのお金をどこから捻出するのか? #ctw_dt1 posted at 14:33:42
  • 復興国債を発行して日銀が買い取る必要があるのではないか? #ctw_dt1 posted at 14:34:47
  • 仮設か常設か?仮設住宅を見に行ったら杭の上に乗ってるだけのもの。仮設が常設になってもよいという考えもある。都市デザインの面からも考える。 #ctw_dt1 posted at 14:37:54
  • 仮設住宅を現地の人が作れるのにプレハブ協会に発注しないといけない馬鹿馬鹿しさがある。現行制度では二年で償却して壊す必要があるが、あげたっていいと思う。 #ctw_dt1 posted at 14:39:47
  • プレハブの問題は土地がない。これまでの所有権もある。お金や部材ではなく用地選定に時間がかかる。安全に暮らせる場所。 #ctw_dt1 posted at 14:42:09
  • 生きることを外部からどう支援するか?そもそも人が減りつつあった場所。どんな仕事があるか?行政と福祉くらいと地元の人に言われた。そこでどういう仕事を作るか考える必要がある。その人たちの身の丈に合うものを。 #ctw_dt1 posted at 14:44:13
  • 次世代をになう若い人に向けてどういう事をすれば良いか?今まで外に出ていた人を改めて自分たちの故郷として考えるビジネスモデル。若い人がキー。 #ctw_dt1 posted at 14:46:33
  • ふるさとダイアログという活動を行っている。東北に行った人は故郷だったり知り合いがいたりした人が多かった。3,11をきっかけにふるさと化するかも。こころのふるさと。外国人も復興のために来たりしている。 #ctw_dt1 posted at 14:48:31
  • ものを作っていた人間は自分がものを作れるようにしないといけない。第一次産業をやっていた人にITを持っていってもダメ。コットンを畑にまくと三年で塩が抜ける。 #ctw_dt1 posted at 14:50:24
  • 高いタオルになるけど、それでもやろうとしている。六月までに種を蒔けば間に合う。今も種を撒いている人がいる。大麻は一年で塩害が抜けるらしいので、それもアイデア#ctw_dt1 posted at 14:52:37
  • 愛媛県の田んぼもかつて綿を育てたりして塩分を抜いて作ってきた。 #ctw_dt1 posted at 14:53:28
  • 実際は塩分だけではなく車から鉛が出たり、他の物質が田畑をおかしている。被災地は高齢者が多いのでそこも考える必要がある。財源も大切。 #ctw_dt1 posted at 14:55:29
  • 一次産業として漁業は復興に時間がかかる。専業農家は少なく、他のこともしている。一年から三年という時間軸で出来ること。西粟倉の共有の森ファンドに参加した方が、西粟倉の木で家を作った例もある。地縁がなくても関われる。 #ctw_dt1 posted at 14:59:07
  • 民間の意識のあるお金を結びつける。 #ctw_dt1 posted at 14:59:35
  • 中越地震は結局過疎が止まらなくて復興できなかったと考えている。石巻も過疎になりつつある。一時的な関わりではなく中長期的な関わりを持てる工夫があるといい。 #ctw_dt1 posted at 15:01:02
  • ボランティアに参加される方も作業だけして帰ってしまう。そうではなく、地域の方と話したりつながりをもてるといい。 #ctw_dt1 posted at 15:02:03
  • 化粧品ビジネスではアメリカの市場が大きくてヨーロッパからアメリカに渡ってそこに住み着いてコミュニティの一員として販売したりしている。東京、大阪から来た若い人が地元の人と出会える場があっても良いのでは? #ctw_dt1 posted at 15:04:00
  • 土地の問題として年代を考えるか?若い世代の住んでいる地域にレバレッジをかけるなどの考えは? #ctw_dt1 posted at 15:05:15
  • 仮設住宅の土地として共有地を一時的に貸しても言うという人もいる。そういうファイナンスは可能たが、あまり儲からないのでどうやるか?レバレッジについては打ち出の小槌はない。第一次産業がベースで何もないというものの価値は? #ctw_dt1 posted at 15:07:49
  • フラットになった土地などから何を生み出すか?財源は国債がメインになるが民間の志のあるお金とハイブリッドで。 #ctw_dt1 posted at 15:09:00
  • 共有の森ファンドを作るときに手法として上物(木)を担保に信託するとほったらかしとはいえ、地元から嫌だという反応があった。そこで、プロジェクトに対するファイナンスにした。プロジェクトに価値を見出す人からファイナンスする方法も。 #ctw_dt1 posted at 15:11:13
  • 土地はあるが、利便性のあるところに住みたいのが現地の人の気持ち。出会いについては首都を宮城県に移すことを提言。クリーンエネルギーや淡水化技術への研究機関を誘致。 #ctw_dt1 posted at 15:28:24
  • 中山間地域は水源の地域でもある。ただ、供給するための開発が難しい。宮城の場合は地域が一緒なので地理的にも利点がある。 #ctw_dt1 posted at 15:31:55
  • 東北地方の過疎化がある。突然これまでと違う話を持っていっても根付かないのでは?企業誘致が一番簡単だと考える。マスタープランとして。第一次産業でその土地にあったモノを生み出すだけでなく、いかに売り出すか?コンサルタントが必要? #ctw_dt1 posted at 15:34:34
  • 現地の人はこれまで通り生産して、それを売り出すためのことを考える人を東京から手助け。 #ctw_dt1 posted at 15:35:39
  • 仮設住宅に関連してコミュニティー施設も作ることになっている。カフェなどが出来てコミュニティービジネスも生まれてくるのでは?小規模なビジネス。 #ctw_dt1 posted at 15:37:43
  • 現地のリソースは高齢者と第一次産業と森林。それを考えると高齢者や障碍者にとってもやさしい復興を。日本のこれから先のモデルとして。それをさらに海外に展開。 #ctw_dt1 posted at 15:39:50
  • 前提条件が変わった。つながりという言葉が出たのが印象的。想いがあつまってくることが大事ではないか?その土地に魅力を感じないと。今、被災地の方の強みをお聞きしたい。 #ctw_dt1 posted at 15:42:08
  • 被災地に暮らしている人は頑張ろうと言われても、疲れると話していた。その日を生きるのに必死。 #ctw_dt1 posted at 15:44:14
  • 昔からある親類などのコミュニティーが、大切と実感した。昔から知っている人がいたので助け合えた。半島が陸の孤島になった。いかにして生きようと必死になっている。 #ctw_dt1 posted at 15:46:33
  • 陸前高田でコミュニティーの強さを改めて感じた。みんな他の人も探してくれるし、配給も分け合ったり。 #ctw_dt1 posted at 15:49:48
  • 農力向上委員会。被災地の方を他の地域に移民することも含めて考えては?入植コーディネーターを育成。 #ctw_dt1 posted at 15:51:23
  • 被災地は大変だったが、すごく直そうと生産性が高まっている。ポジティブな雰囲気がある。現地、外部のわけへだてなく交流。恐れずにどんどん参加して欲しい。圧倒的に人が足りない。 #ctw_dt1 posted at 15:55:59
  • 高齢者の方から聞きたいこともあった。社会の負担ではない。流域の話としては山の人と海の人はつながっている。直接話せない事については、つなげるには間の人が必要。 #ctw_dt1 posted at 16:01:28
  • 今は何もないのでそこが強み。やりたい放題。停滞している日本の中で突破口になるのでは。被災してるのは水産加工業の方が多い。漁業は産業人口の三パーセント。関わってる人を含めて半分を超える。漁業に関わる全体で。 #ctw_dt1 posted at 16:05:00
  • 東京からではなく、被災地からというのを考えて欲しい。 #ctw_dt1 posted at 16:05:51
  • 目的に使われてないという寄付に乗り遅れた人が参加できるビジネスモデルを作る。複数年ふるさと納税したらインセンティブを与えるなどの新しい取り組みを。 #ctw_dt1 posted at 16:08:16