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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

草食隊プラス 遠山正道氏

火曜日にレオス・キャピタルワークスで開催された草食隊プラス セミナーに参加してきました。

このセミナーではコモンズ投信の澁澤さん、セゾン投信の中野さん、レオス・キャピタルワークスの藤野さんのお三方からなる草食投資隊が、ゲストを招いてセッションを行います。

第一回目のゲストは草食投資隊がしている緑色のネクタイ(草食タイ)のブランド giraffe を運営している株式会社スマイルズの遠山正道社長でした。

株式会社スマイルズといえば、Soup Stock Tokyoが有名です。

「世の中の体温を上げる」取り組みをしている遠山社長の熱いお話を聞いてきました。

三菱商事社員の時代に絵の個展を開いて、70点の絵が全て売れて「やった!」と達成感を感じていたら「ここがスタートだ」と言われたというのは遠山社長にとってのターニングポイント。

自分にとってのターニングポイントはいつだろう?って考えてしまいました。

また、リサイクルショップを再定義したPASS THE BATONではオリジナルの商品に何か組み合わせることで「プロパー超え」と呼ばれるオリジナル以上の魅力を生み出しています。いくつか例をお聞きしましたが、アーティストとしての才能が溢れている方だなという印象です。実際、マネジメントというよりも企画などをメインにされているようで、そういう会社は強いよなと感じました。

また、雑誌「Pen」の企画で書いた手紙の中で、不景気のときこそベンチャーの出番というのは目からウロコでした。

不景気だと大手企業が元気がないので、そんな時こそ小さな会社が積極的に動いておかないと、景気がよくなったら大手にひねり潰されてしまうと。

大手にできない身軽さを生かした小さい企業ならではの動きをするというのは、自分も自社の今後を考える上で参考にしたいです。

他には、小躍りしてしまうような仕事をするというのが心に残りました。

かっこいいだけではだめ。失敗しても納得できる仕事をすること。

売れなくても自分たちが後悔しないように。

リスクとは美意識がないこと。

合コンに行く時にニューハーフが流行だからと女装して行ったらドン引きされてしまっては2時間が苦痛で終ってしまう。やりたくない事はやらないこと、という例は笑っちゃうけど、リスクについて的確に表現しているなぁと。アーティストは表現がうまい!

企業に至るお話から、仕事に対する考え方、世の中の体温を上げたいという理念まで全てが楽しく、勉強になりました。

こういう社長がいらっしゃる会社は、企業理念に基づいた企業文化もしっかり根付いているんだろうなと羨ましくも感じました。

本当に、お話を聞きに行ってよかったです。

広島コツコツ幹事のKai-Dさんも東京はこういう場が多くて羨ましいと話されていましたが、確かにそうなんですよね。

自分もただ話を聞いて感動しているだけじゃなくて、そこから何か自分を高める事ができればと感じてます。

若い頃は自己啓発なんかにも興味がなかったのですが、ここ数年は凄い方のお話を聞いているうちに自分のしょぼさに嫌でも気付かされて、もがきつつ、じゃあ何すんだ?ってのを模索している最中です。

自己啓発と肩肘はりたいわけではなくて、自然と自分をどうにかしたいと考えるようになってます。

・・・まだまだ道半ばですが。

次回の草食隊プラスのゲストはライフネット生命の出口さんだそうです。

何気に自分は出口さんのお話を聞いたことがないので楽しみにしてます。