六本木ヒルズ ハリウッドビューティプラザで開催されたムハマド・ユヌス氏の来日記念シンポジウムに行ってきました。
お題は『今の日本にムハマド・ユヌス氏が伝える生き方とソーシャルビジネスの可能性』
第一部がユヌス氏の基調講演で、第二部がパネルディスカッションでした。
【パネリスト】
岡田昌治氏
小山智氏
Robert Verdier氏
藤沢久美氏
渡邉美樹氏
【コーディネーター】
本田健氏
会はまず最初に横澤和也氏の石笛演奏で始まりました。
とてもいい演奏だったのですが、残念だったのは演奏中にも関わらずどんどん遅れてきた人を中に入れていた事。
音楽の演奏中に係員が声を出して席を案内したり、カツカツと靴音を鳴らして会場を歩き回るなんて失礼な運営だなと感じました。
これはマイナス点。
よかった点はユヌス氏の話がとてもわかりやすかった事。
第一部の基調講演は盛り上がるような話ではなかったけど、じわじわと染みこんで最後の「ソーシャルビジネスの素晴らしい世界へようこそ!」という一言で気持ちよく爽やかに終わりました。
若者へソーシャルビジネスの世界へ飛び込んでおいでというスタートアップの話だったので物足りない点はあったけど、基本をしっかりと抑えているように感じました。
第二部のパネルディスカッションは人数が多くて消化不良気味になるかと思いきや、ワタミの渡邊会長のビジネスは全てソーシャル。無私だけに拘ると広がりがなくなるのでは?という実業家らしい一言でピリリと締まりました。
でも、あまりにも話す時間が短すぎましたね。
もう少し時間があればもっと盛り上がったと思います。
九州大学の岡田教授がユヌス氏の考えるソーシャルビジネスはBOPや既存のNGO活動とは違い、無私のパッションを持つビジネスと話していましたが、いかに既存のビジネスのスキマを埋めるものとは言え、なかなかハードル高いですよね。
自分の考えではソーシャルビジネスとはいえ、持続可能な程度の利益は出さないといけないと思うし、今実際に取り組んでいる人にとっての壁でもあるんだと思ってます。
そこに対しての話がなかったのはちょっと残念でした。
今日会場で蒔かれたソーシャルビジネスのタネから今後どんな芽が出てくるのか楽しみです。
今日の気に入った言葉
人生は楽しむためにある。お金の為じゃない。最終目標がお金を得る事と私たちは刷り込まれています。確かにお金を持つ事で楽しみを買う事は出来る。ただし、他人に幸せになってもらう活動のほうが楽しい。でも、それはやってみないとわからない。
きっかけになるのはソーシャルビジネスと考えている。想像力を生かして。せっかく人間一人一人色んな力があるのに生かさないのは勿体無い。自分が世の中に何をして布石を残して旅立っていくのか?
ソーシャルビジネスの素晴らしい世界へようこそ。
お金の入ってくるありがとうと入ってこないありがとうを集める活動を進めている。お金が入らない活動は持続できなくなる。その為に、お金の入ってくる活動で支えている。お金の入って来ない活動だけで出来れば理想だが。
通常の企業とソーシャルビジネスの違いはどこに利益を還元するか?ソーシャルビジネスは社会問題の解決に還元する。通常の企業は配当を出す。