コモンズ投信が運用するコモンズ30ファンドの月次運用報告書「コモンズレター」が公開されています。
(→こちら)
※コモンズ30ファンドの詳細については”目論見書・運用報告書を読む”シリーズでの解説記事があります。
(→こちら)
◆9月末の状況◆
顧客数 :2,336人(+30人)
積立顧客数 :1,693人(+12人)
積立顧客率 :72.5%
純資産総額 :12億03百万円
株式比率 :96.3%
現金比率 :3.7%
組入会社数 :31社(-)
1ヶ月リターン :-0.73%
6ヶ月リターン :-10.64
1年リターン :-5.35%
標準偏差(1年) :12.02 *月次ベース
シャープレシオ(1年):-0.45 *月次ベース
※モーニングスター社によるファンド分析はこちら
組み入れ銘柄数に変更はありませんが、9月に4銘柄の入れ替えがありました。
売却:任天堂、日本製鋼所、商船三井、マニー
購入:リンナイ、ベネッセ、エア・ウォーター、日産自動車
30銘柄に集中投資をしていますが、それでも市場平均と比較してリスクの少ない運用がなされています。
モーニングスターの大型グロースというカテゴリー平均と比較すると-4.27%(リスクが少ない)、リターンも1年リターンでカテゴリー平均を2.42%、対TOPIXでは2.89%上回っています。
◆運用報告◆
コモンズ30ファンドの2011年9月末時点での運用報告がUstreamで行われ、録画を見る事ができます。
FMの吉野さんの言葉で資産運用は慎重な楽観主義でないと長期にわたって運用ができないという言葉がありました。
世界経済の変化や日本企業の変化は個々の企業を見ているとわかってくるそうです。
9月に行われた銘柄入れ替えは下げに強くするための入れ替えという事でした。
震災後4月〜6月は一過性の問題なのか長期的な問題が含まれていないか様子を見ていたを9月に行動に移しています。
任天堂は会社の思惑通りの売上が上がっていない。携帯電話やスマートフォンなどにゲームをする時間を取られているのでは?
日本製鋼所は原子力発電所の心臓部を作っている会社。固い会社だが投資家心理も冷え、なぜいつまでも持っているのか回答しずらい面も。
商船三井は特定の分野の部材ではなく全ての物資を運んでいるため世界経済の冷え込みの影響を受け、すぐには回復しないと見た。
マニーは円高に弱く出来高が少ないという弱点も。
市場が混迷してもこれまでの経験から何年も続くとは思われない。
いつ底をうつかはわからないがリーマンから4年が過ぎている。
「売るには遅すぎるが、買うには早すぎる」という我慢が必要な局面。
伊井社長からはコモンズのポートフォリオはサッカーの日本代表のように海外で活躍する企業と日本でしっかり実績を残す企業をそのときの調子に応じて選抜したものという表現をしていました。
渋澤会長からは株価の話は価格の話で大切なのは価値はどうなのか?という点。
投資の軸は価値にある。
いつ上がるかわからないので時間分散という積立投資がよいという話がありました。
前半
Video streaming by Ustream
後半
Video streaming by Ustream
◆セミナー情報◆
(詳細・申込はこちら)
10/16発売の日経ヴェリタスから「人クロスロード」でファンドマネージャーの吉野さんが3週にわたって特集されます。
それを記念したセミナーが11/10に開催されます。
今週号ではポートフォリオ運用について尖った会社を組み合わせて丸みのあるポートフォリオを作り上げる事。均等投資で1つの銘柄が大化けして運用成績が急速によくなることはないが、どんな相場にも強く地道にパフォーマンスをあげると書かれていました。
また、10/31にはコモンズ投信の取締役でもあるバリュークリエイト パートナーの佐藤明さんによるアニュアルレポートの読み方のセミナーがあり、ベネッセとツムラのIR担当の方も見えられるそうです。
10/19(水) はじめてのコモンズ
10/25(月) コモンズ流運用とは
10/28(金) はじめてのコモンズ
10/31(月) コモンズ30塾 アニュアル・レポートから読み解く企業価値
11/04(金) はじめてのコモンズ
11/10(木) コモンズ30塾 吉野永之助「人クロスロード」
11/15(火) はじめてのコモンズ
11/17(木) コモンズ流運用とは
11/24(木) はじめてのコモンズ
11/25(金) コモンズ流運用とは
11/28(月) はじめてのコモンズ
11/30(水) コモンズ30塾 渋澤健「人間発見」
◆関連HP◆
コモンズ投信
ソニー銀行 ※コモンズ30ファンドはソニー銀行でも購入できます。
コモンズ投信主催のセミナー過去動画