草食投資隊(コモンズ投信 渋澤さん、セゾン投信 中野さん、レオス・キャピタルワークス 藤野さん)の三名が行っている対話型のセミナー(塾)、草快塾の四回目に参加してきました。
今回のテーマは
”チョクハンRevolution 〜既存の金融機関と比べて、独立系の付加価値とは何か〜”
今回も投資信託について考えてみる場をいただきました。
中野さんから運用会社にとってのお客様は誰か?という問いかけがあり、直販投信であればこうして目の前にいるお客様や長期投資のお仲間と答えられるが、当たり前のように感じるこの事ができる運用会社は独立系の8社のみ。
既存の運用会社は販売会社から今日の買付は○○万円という事は伝わるが、どんな人が買っているのか、売っているのかという情報は入ってこない。
そうなると目に見えるお客様である販売会社に喜んでもらう商品を作るようになるという業界へのアンチテーゼでもあるという話がありました。
その後はグループディスカッションへ。
お題は「既存の投信と直販との違い」「どうやったら広がるか?」の2点
自分のグループでは
・直接対話でき、納得して購入できるのが直販の良い所
・直販投信ではファンドマネージャーの運用哲学や運用などを聞く事ができる
・既存の投信ではファンドマネージャーが誰なのか?いつ交代したかも明らかにされない事が多い
・直販投信には運用会社の強み、哲学が色濃く出ている。
・既存の運用会社はなんでも屋でどの運用が得意なのかわからない
・広げるために無理をするのではなく、自然と広がっていく事が理想
といった意見が出ました。
他のグループの意見でおっ!と思ったのが
「働いている人が楽しそう。お金に関する仕事だと悪い事をしているんじゃないか?という目で見られることもあるが、楽しそうに仕事をしていると良い事をしているのかな?と思う。」
という意見。
直販投信に関わる人を見ていつもうらやましいなと思うのが、楽しそうに働いている事なんですよね。
いい会社は楽しそうに仕事をする社員が多いと思うのですが、これがまさに当てはまるんです。
だから運用成績がいいかというのは別問題だとしても、自分が直販投信の会社に惹かれる理由はベンチャー好きもありますが、そういう点もあります。
これまた中野さんの言葉ですが、今回印象に残った言葉です。
運用会社の理念とポリシーを最大限生かそうと思ったら人に売ってもらおうなんて考えない。でも販売は大変なので効率を考えてしまう。販売会社に行って販売してもらおうとすると購入時手数料が3%、信託報酬の半分は販売会社の取り分に。そして、流行りのものを毎月分配型という方向になってしまう。
直販投信の会社は何本もファンドを運用していません。
それは自社の強みを生かした運用を行っているからで、きちんとカラーが出ていると思います。
直接販売しているからこそ、売りっぱなしではなく買った後のアフターケアもできるし、回転売買で手数料を抜こうなんて考えも浮かばない。
ファンドが良いか悪いかについては人それぞれ思うところがあると思いますが、顧客に対して誠実であるという意味では直販という仕組みは良いものだと思います。
無理に広げようとするのではなく、自然と広まっていくのが理想という意見も出ましたが、運用期間も3年以上となったファンドも増えて来ていよいよ運用成果でアピールし、クチコミで理念と哲学が広まっていけばいいなと。
二次会も楽しいのがこの草快塾の特徴で、今回も異業種の方との話が楽しかったです。
次回は年が明けた1月。
テーマは「ORではなくAND」
アクティブ投資、インデックス投資についてだそうで、司会の白水さんが一番楽しみにしている回という事でした。
かなりの白熱が予想されますw
最後になりましたが、セミナーの様子をtwitterで中継しましたのでそのまとめです。