星野泰平さんの新著『積立投資のすべて (現代の錬金術師シリーズ)』を買いました。
第1章 積立投資の特徴1 下がっても安心感
第2章 積立投資の特徴2 戻れば利益
第3章 積立投資の特徴3 タイミングに悩まない
第4章 積立投資の特徴4 継続が大事
第5章 回復力の徹底検証
第6章 期待値の徹底検証
第7章 ポートフォリオの徹底検証
第8章 リバランスの徹底検証
第9章 総括
星野さんがマニア本と呼んでいたとおり、前著では結果だけ書かれていたような事も元となったデータが書かれています。
ケース毎にどんな風になるのかわかるので、まさにマニアにはたまらない本ですね。
特に、5章以降の徹底検証ではこれまでドルコスト平均法はタイミングを分散することで平均買付コストを下げる事ができるという面だけが強調されていましたが、それ以外の面が続々とあぶり出されています。
平均買付コストは下がりやすく、上がりやすい
ポートフォリオ毎の平均収益率は積立投資ではほぼ一緒
定期的なリバランスの必要はなし
など
これまでの投資の常識が一括投資の常識であって、積立投資には積立投資の世界が別に存在することが明らかに。
ボーナス時の積み増しについての記述もあり、前著よりも実践的な本になりました。
特に、積立投資は黒字化しやすい一方、赤字化しやすいというのは自分もバークシャーハザウェイなど一部個別株を一括投資で買い持ちする一方、投資信託で積立投資をしていて感じる事でやっぱりなと思いました。
積立投資の特徴について一括投資との比較でフェアに良い点も悪い点も書かれているのに好感を持ちました。
投資本としては、相手をこけ落とす方が効果的だとは思いますが・・・
積立投資は継続することがキモだと思いますのでやたらと特定の投資方針に固執するのではなく、自分にとって心地のよいところでゆるく続けて知らぬ間にひと財産できていたというのがいいのかなと思います。
手間がかからないので、本業や自分が価値を感じることに専念できるのが積立投資のメリットなんですし。
本書の最後にも書かれていますが、この本で積立投資のベースをしっかり理解して積立投資エバンジェリストがひとりでも多く生まれるといいですね!