いよいよさぬきうどんツアーを翌日に控えた6月23日の深夜。
荷物を準備していたm@はふとあることに気付きました。
「そーいえば明日、家を何時に出ればいいんだ?」
うどん屋巡りは午前中が勝負という事で朝一番の飛行機で羽田から高松へと向かう事になっていたので、余裕を持って所沢を4時55分に出発するバスを手配したのでした。
ヤフーの乗り換え案内で検索してみると・・・
「あれ、もう出ないといけない時間だ。」
そうです。始発前の時間だったのです。
車がないm@家にとって始発の電車の前に所沢まで移動するのは至難の業。
仕方がないので、とりあえず早めに家を出て新所沢の駅でタクシーをつかまえればいいかという事に。
自分は2時過ぎに仮眠を取り、3時30分起床。vegeは荷物の準備で完徹。
4時。二人とも眠いのをこらえながら新所沢の駅目指して出発。
すると、運が悪いことにタクシーが通るんだけど、手前で曲がったりして乗れないんです。朝からツイてない感を漂わせてくれます。
新所沢の駅にはタクシーが数台待機していたので、なんとか所沢まで行くことができました。今度から始発の電車を調べてからバスの手配をするようにしよう。
高松空港までは1時間15分のフライト。飛び立ったと思ったら飲み物のサービスが来て、あっという間に回収して着陸。310マイル程度という事なので、マイルもほとんど貯まらない。近いもんです。
高松空港にはあらかじめ予約しておいた「うどんタクシー」の運転手さんが○○様と書かれた札を持って待っていてくれました。
こういう事は初めてなので舞い上がる2人。
うどんタクシーっていうのはうどん屋巡りに向けに設定された貸切タクシーの事。
基本的に電車+徒歩で回ろうとしているんだけれども、どうしても徒歩では行けないお店もあるのが讃岐うどん。
仕方がないので空港からの移動の途中にうどんを食べながら琴平に向かうという事にしてうどんタクシーを頼んだのです。
予約段階では高松空港→「池内」→「山越」→琴平で1時間程度のコースをお願いしていたのですが、運転手さんお勧めのお店があるという事で「たむら」が追加。
高松空港→「田村」→「池内」→「山越」→琴平というルートになりました。
山越もおいしいんだけど、お客さんを連れて行くと一番おいしいっていうのは「たむら」なんだそうです。
そんな事で急遽「田村」に向かう事になったのですが、ほんと山とか田んぼの中を通っていくんですね。北海道も自然が一杯あるけど、あちらは雄大な景色。香川は「のどかな田舎の風景」が広がってます。
誘拐されてるんじゃないか?ってくらいよくわかんない道をうねうねと進むと突然到着。
うどん屋には見えない外観
小さな看板でかろうじて「たむら」という店だとわかる
うーん、しょっぱなからうどん屋には見えないディープなお店です。
行列が出来ていたので後ろに並んで「小」を二人とも注文。
ちょうど直前で麺が切れたので嬉しいことに茹でたての麺が出てきました。
ぶっかけだれをかけたぶっかけうどんにちくわ天をトッピングしてみました。
ぶっかけうどん(1玉)+ちくわ天 150円也
vegeはかけつゆをかけてかけうどん。
かけうどん(1玉) 100円也
うまーいっ!
茹でたてなので麺がまだ活き活きとしてて、つるつるです。
東京などのうどんはうどん+つゆ+具の3つでうどんと定義されているような気がしますが、讃岐のうどんは麺だけでも十分たっていて、麺を味わう食べ物なんですね。
だから、見た目は凄くシンプルなしょうゆうどんやかけうどんでも驚く程おいしいんです。
東京だと「かけうどん」なんてのはただ単に具が入ってない安いうどんって位置づけだけれども、讃岐では「かけうどん」こそが基本。
だから、讃岐うどんのおいしさをまだ知らない人がこの写真を見ても「かけうどん」かぁ・・・って印象を持つかもしれませんが、違います。
1杯100円の、この「かけうどん」を食べに完徹して飛行機に乗って食べに来たバカにとって、これはまさにご馳走。しかも安い!
僕はちくわ天50円を足して150円。vegeは100円。二人でたったの250円。
でも、出てくるうどんは超一級品。このギャップがたまらない魅力なんです。
コシもあってツルツル。かけだしもほのかにイリコの味がしてクセがありません。
vegeはかけもおいしいけど、しょうゆをかけた方がおいしかったと絶賛してました。
田村さん、行きにくい場所にありますがうどん巡りをする上で外せないお店になりそうです。
田村 オススメ度:★★★(最高ランク!うどん屋巡りなら外せない!)