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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

バフェットからの手紙

バークシャー・ハザウェイの株主向けの手紙2009年版が公開されて、日経ヴェリタスにもその内容が掲載されました。

2008年は最悪の年だったとバフェットも認めています。

S&P500が-37%だったのに対してバークシャーの1株当たり純資産は-9.6%でした。

ただし、バークシャーの株価は-32%。それでもS&P500に勝っていますが、バフェットが言う1株当たり純資産とS&P500の比較はちょっとずるいと個人的には思っています。

この10年の金融史が書かれる時には、1990年代後半のインターネットバブルと2000年代はじめの住宅バブルが必ず俎上にのるだろう。しかし、2008年暮れの米国債バブルもほとんど同じような異常さとして論じられるかもしれない

とのべ、米国短期債がゼロ金利になったり長期債金利の大幅な低下を米国債バブルと呼んでいます。

長期的には現金の保有は何も生まないし、購買力は低下すると見ていて苦しくても株への投資を続ける方針です。

自分も2月の始めにキャッシュポジションを増やしましたが、3月にかけて相場の下落時に少しずつ追加投資を行っています。

昨年買い増しした株がバーリントン・ノーザン・サンタフェやナルコ・ホールディングスといったインフラ関連銘柄。

逆にジョンソン・エンド・ジョンソンP&Gといったバフェットが好みそうな株は一部売却されています。

これらについては保有し続けたかったけれどもGSやGEの優先株などを145億ドル購入する資金を手当てする為に売却したそうです。

J&Jは自分も過去に株を持っていた時期がありますし、好きな銘柄なのですが年利10%の優先株の方が確かに魅力的ですもんね。

石油大手のコノコフィリップスへの投資については失敗を認めて早くも一部売却を行っています。

バフェット本ではバフェットは永久保有とか書かれていますが、意外にバフェットは3〜4年で売却するケースが多いです。

確かに一部永久保有銘柄もありますが、バフェット本で書かれているほど長期投資しているわけではないというのが僕の感想です。

最近「バフェットの株主総会」という本を読んでいるのですが、バークシャーの問題点なんかも素直に書かれていてバークシャーの株主として勉強になるなかなか良い本です。読み終わったら感想をアップしたいと思います。