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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

遠藤酒造場の蔵見学

袋吊り生原酒を1杯飲んだところで紙帽子を被って蔵見学スタート。

最初に米についての説明から。

玄米を削る(精米)についての説明がありました。

玄米、精米歩合70%(30%削ったもの)と50%の米が展示されていて違いが見られます。

遠藤酒造で使っている一番精米歩合の高い物は39%、ちなみに一般的に食用とされているお米の精米歩合は95%だそうです。

遠藤酒造さんでは精米機がないので精米済の米を持って来てこの洗米機でヌカを落とします。

洗った米はこちらの蒸し機で蒸し米にします。

蒸し上がった米の一部は奥にある麹室で麹カビと合わせて麹にします。

蔵人は冬の間納豆やミカンを食べない理由について説明があり、麹室は納豆菌がちょうど繁殖しやすい温度なので納豆菌の方が強くお酒の麹カビが負けてしまうそうです。また、ミカンなどの柑橘類は皮の裏に青カビ菌がいるのでダメだそうです。

納豆やヨーグルトはわかるけどなんでミカンも駄目なんだろう?と思ってましたが青カビだったんですね。

この次は仕込み室に向かいます。

緑色のタンクが「もと」と呼ばれる酒母用のタンクです。

酒母と蒸し米を混ぜた醪がこちらの醸造タンク

ちなみにタンク内は醗酵し続けているため余計な酸素がなく、覗き込むと酸欠になるので危険です。

次に醗酵の具合を見て上槽・搾りに入ります。

ここでお酒と酒粕に分かれます。

遠藤酒造で出している「どむろく」の場合は搾りをせず、醪を軽くこすだけでそのまま瓶詰めしています。

ここまで見た所で搾りたて、何も手を加えていない原酒を試飲させてもらえました。

まだピチピチと炭酸がちょっとだけきいていてフレッシュな出来です。

見学者の大半はここで帰ってしまったのですが、実はまだあります。

貯蔵タンクです。こちらで出来上がったお酒は熟成に入ります。

遠藤酒造では朝しぼりシリーズなど熟成させずに出荷しているお酒もありますが、基本的には熟成させてからの出荷になります。

酒蔵見学は初めてだったのでとても勉強になりました。