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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

つみたて投資に向いた値動きとは?

星野泰平さんの『半値になっても儲かる「つみたて投資」』を読んで改めて考えたことがあります。 これまで、投資商品を選ぶ際にはコストを重視したり、許容できるリスクの中で期待リターンの高いものを選ぶというのが正解だと考えられていましたが、そう単純なものでもないという点です。 本の中では第八章に登場する「予測不要効果」です。 Aの商品とBの商品でどちらがより儲かるか?今までの常識ではAだと思います。 1万円でスタートして、1万5千円で終わっている商品が1万円でスタートして5千円で終わる商品よりもリターンが低いはずがないです。 でも、それは一括投資での考え方。 毎月積み立てる場合、安いところでたくさん口数を仕込めるBの方が実は儲かるんです!(びっくり) 答え:  A 125.6万円  B 139.2万円 これはわかりやすく説明するための極端な例ではありますが、必ずしもリターンの高い商品こそがつみたて投資に向いている訳ではないという事実は変わりません。 じゃあ、どういうのが向いているのか?というと星野さんも本で予測不要と言っているように、「わからない」が正解です。 自分が言いたいのは、ちょっとしたコストの差を神経質になって次々と投信やETFを乗り換えるんじゃなくて、もっとどっしり腰をすえて気に入った投信やETFと付き合った方が精神的にも楽なんじゃないかな?という事です。 おまけでもう1問です。 今度は最後の値段も途中の値動きも違う8本の線の中で一番儲かる線はどの色でしょう? 赤、オレンジ、ピンク、黄色、黄緑、緑、青、紫 答え:  紫→赤→緑→青→ピンク→オレンジ→黄緑→黄色の順 こんな風に、どれが一番儲かるかはなかなかわからないのがつみたて投資。 とにかく、途中で止めずに続けられる投資商品を選ぶこと これがあなたにとっての正解だと思います。 今回のグラフは本の著者 星野泰平さんのサイトで無償公開されているものを利用させていただきました。 関連URL  星野泰平オフィシャルサイト