Site.M from 新所沢

"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

ひふみサロン 星野泰平さん

今日のひふみサロンはつみたて投資を研究して『半値になっても儲かる「つみたて投資」 』も出版された星野泰平さんでした。 題して「今年は『つみたて投資』をはじめよう!」です。 印象的なグラフでつみたて投資の効能についてわかりやすく説明していただきました。 また、藤野さんからは運用サイドから見たつみたて投資のメリットも話が聞けました。 つみたて投資は投資家と運用会社が二人三脚で一緒に育っていける手法だと思います。 一攫千金を目指すなら一括投資ですが、ほどほどのリターンで良くて失敗したくないなら「つみたて投資」がおすすめです。 また、つみたて投資は最終段階の価格が非常に大事ですが、もし運悪くリーマンショックのような事態になった場合でも過去の検証ではだいたい3年程度で回復しているそうです(最悪の場合で5年程度)。もし、投資を続けられるなら5年程度延長するのも手かもしれません。他の手法としてはフィデリティ退職・教育研究所の野尻哲史さんが提唱している定率解約が効果的だと思います。 自分の場合はまだまだつみたてを継続しながら終りをどうするかじっくり考えていきたいと思います。 セミナーの模様はUstreamでも生中継され、アーカイブをこちらで見ることができます。 例によって、今回もTwitter中継しましたので、そちらをまとめておきます。 ※一部数字に誤りがあったので訂正してます
  • 今日のひふみサロンは星野泰平さん。積立博士。仲間内に積立王子を名乗る人がいるが、王子より博士の方がインテリジェンスを感じるだろうと。 #hifumi posted at 19:05:26
  • 積立投資のいいところを簡単にいうと? #hifumi posted at 19:07:20
  • 効率:コストの平準化 機能:長期でできる、小口でできる 心理的:安心できる #hifumi posted at 19:08:36
  • つみたて投資とは「今のお金ではなく、将来のお金を投資して行く方法」。個人金融資産が1450兆円、そのうち預貯金が800兆円程度。ほとんどの人が今あるたんす預金などを投資することを想像する。 #hifumi posted at 19:11:09
  • サラリーマンの給与は毎年200兆円。個人金融資産のほとんどが60代以上が持っていてお金が動かない。今の60代はそんなに運用する必要がない。貯蓄から投資はなかなか進まない。未来のお金(給与)から投資であればお金が動く。毎年。 #hifumi posted at 19:13:27
  • グラフ1: 1万円から始まり7年後に2,000円、10年後に5,000円に回復した商品に毎月1万円ずつ投資した場合いくらに? #hifumi posted at 19:16:18
  • ※7年後に3,000円とツイートしてましたが2,000円の誤りでした
  • 一括投資の場合、120万円投資すると半分の60万円になる。つみたての場合、139万円になる。金融商品の値段は半分になっているが利益が出る。 #hifumi posted at 19:17:42
  • 投資の評価=量(口数)×価格 #hifumi posted at 19:18:50
  • 100円のトマトを100個持っている人は1万円の価値を持っている。 #hifumi posted at 19:19:26
  • 最初にトマトを120万円分まとめて買った人は10年で半額になってしまう。(腐るとか言わないw) #hifumi posted at 19:21:02
  • 値動きのある商品を毎月買い付けると、値段が下がるとたくさん買えるようになる。そして、価格が回復するに従い、評価額が上がる。 #hifumi posted at 19:21:51
  • 1万円でが7年後1円になり、10年後に50円になったという投資商品の場合、毎月積立だと180万円になる。つまり、つみたての場合金融商品が下がる=損という訳ではない。口数を買い込むチャンス。 #hifumi posted at 19:23:19
  • 今のお金を投資する世界においては量を考えていなかった。価格をどうするかだけしか見ていない。 #hifumi posted at 19:24:36
  • 一般の人が投資するには投資信託を勧めている。アメリカでは9000万人、5000世帯で投資信託を持っている。IRAと呼ばれる自分年金や401kのような個人年金#hifumi posted at 19:26:25
  • リーマンショックの際にアメリカではつみたて投資していた人が痛い目にあった。特に自社株投資などをしていたので、リタイア前に下がると酷いことになる。働くモチベーションとしては良いが、老後の備えとしてはリスクが高い。 #hifumi posted at 19:28:01
  • グラフ2: 1万円でスタートし、5年後に2,000円、10年後に1万円になった商品 #hifumi posted at 19:29:01
  • 一括投資の場合、120万円のまま。つみたて投資の場合、241万円と倍になる。 #hifumi posted at 19:30:17
  • 安いところで沢山買って、最後の評価額で回復する。ちなみに2,000円になっている5年目の時点では60%程度の評価損。続けられる人にとっては下がるのは悪い事ではない。 #hifumi posted at 19:32:05
  • そして、6年8ヶ月目に黒字反転している。最安値から1年半程度で回復する。一括投資にはない特徴。(一括投資は買った値段まで戻らないといけない) #hifumi posted at 19:33:43
  • つみたて投資は下がっても安心、そして回復力がある。人生にも通じるところがある。トレーニングをすると筋肉痛になる。筋繊維を痛めつける事でその後に強くなる。つみたて投資も下落局面は痛いが強くなる。 #hifumi posted at 19:35:53
  • 値上がりの場合:1万円の商品が10年後2万円になった。一括投資の場合は240万円。つみたて投資の場合は? #hifumi posted at 19:38:36
  • 答え:167万円。上昇相場では一括投資と比較して儲からない。口数を買えなくなるから。 posted at 19:41:08
  • まとめて投資した場合>つみたて投資>0金利 何もリターンをうまない商品よりはまし #hifumi posted at 19:42:05
  • 例.10年後に10万円になる場合、一括投資では120万円が1,200万円になる。つみたてでは300万円程度。 #hifumi posted at 19:44:09
  • 例.10年後に一直線に100倍になる商品の場合、一括投資は1億2000万円になる。つみたての場合、600万円。つみたてで一獲千金は狙えない。 #hifumi posted at 19:45:50
  • 上がって下がった場合:7年後に18000円、10年後15000円の場合、つみたてでは125万円。一括だと1.5倍になるが、つみたてではトントン。 #hifumi posted at 19:48:04
  • 1万円?5年目18000円?10年後1万円の場合、一括だとトントン、つみたてだと88.2万円とマイナスになる。 #hifumi posted at 19:49:52
  • ツイートしずらいグラフだったので追記 左側のグラフの場合、どこから始めるのが一番儲かるか質問すると一番左の赤を選ぶ人が多いが、実際は左から二番目のピンクが正解。 口数を多くするだけでなく、最終的な価格も大事。 右側のグラフの場合、一番儲かるのは6番目の濃い緑の点。 自分が買い始める時点では10年先の相場の行方は予想できないので、いつ始めるのが最良かはわからない。
  • つみたて投資は高いところから始めればいい訳ではない。安いところから始めればいい訳ではない。結論はいいタイミングというのはわからない。それはたった一つのタイミングでしかないので。量を決める120分の1。これを予測するのは効率的でない。 #hifumi posted at 19:54:48
  • つみたて投資の場合、始めるタイミングは気にしなくていい。一括投資の場合はスタートのタイミングが非常に重要。 #hifumi posted at 19:55:41
  • 早く始めた場合はたくさんの量を買えるようになる。 #hifumi posted at 19:56:25
  • つみたて投資のスタートはいつでもいい。ただ、終わりのタイミングは重要。それまで買った量を評価する価格だから。 #hifumi posted at 19:57:25
  • 株式中心から終わりが見えたら徐々に債券にシフトもしくは徐々に解約していく。(売る時も徐々に) #hifumi posted at 19:58:25
  • 1.値下がり安心効果 2.スピード回復効果 3.リバウンド効果 4.値上がり効果 5.タイミングフリー効果まで説明した。 #hifumi posted at 19:59:50
  • 終わりの段階で残念な結果になっても少し待てばスピード回復効果で回復する。過去を検証した結果、どんな商品や組み合わせでもだいたい3年で回復する。最長で5年。 #hifumi posted at 20:01:12
  • つみたて投資は誰でもできるけどなかなか説明されてこなかった。なぜか?売上につながらないから。日本ではほとんど説明されていない。今後の日本では安く買って高くうる投資ではなく、未来のお金を使う新しい投資が重要になるといいなと思っている。共有知にしたい。 #hifumi posted at 20:03:18
  • つみたて投資を口つてで伝えていって欲しい。 #hifumi posted at 20:03:39
  • 藤野さんと星野さんの対談。藤野:何がきっかけでつみたて投資を調べようとしたのか? #hifumi posted at 20:04:45
  • 星野:日本では金融機関がお金を持っている人に営業する。自分もそうだったが、自分くらいは自分と同じ年代の人にとっていい投資を情報発信したいと考えた。 #hifumi posted at 20:06:08
  • 星野:前職が変わった証券会社だった。日本だと営業が数年で転勤してしまう。アメリカだと地元に根付いて転勤しない金融機関がある。アメリカ型証券会社を作ろうと日本インベスターズ証券という会社があった。そうすると地元密着でつみたてを推奨した。 #hifumi posted at 20:08:19
  • 星野:サブプライムショック後に利益を追求するかつみたてを追求するか考えた末、つみたてを追求することにした。 #hifumi posted at 20:09:16
  • 藤野:日本ではつみたて専門の証券会社があれば直販ではなくそこで売るという事も考えている。星野さんがものすごくお金があればそういう証券会社を作るか? #hifumi posted at 20:10:35
  • 星野:証券会社は今、一括の投資に取り組んでいて飽和状態。未来、分割の投資がつみたて。今お金がある人はどうすれば良いか?今、分割の投資をする証券会社を作りたい。顧客本位の金融機関。もちろんつみたての提案もする。 #hifumi posted at 20:14:14
  • 藤野:商品の分散投資を説明する金融機関はあるが、時間分散を説明する金融機関はあまりない。推奨商品を売る営業。あらゆる意味での分散についてどう考えるか?不動産、債券、FXなど。怖いという心理に対してどうアクションしていくか? #hifumi posted at 20:17:40
  • 星野:投資に関する情報は氾濫している。特徴的なのは上がっているものに対して過熱だとか、まだまだとかどうとでも言える。先に結論ありきで商品を作る。マスコミは目を引く題を作りたい。発信サイドの思惑で結論が分かれている。 #hifumi posted at 20:19:59
  • 星野:情報にあまり過敏になりすぎない。スタートする時のアクションは時間の分割はした方が良い。人間はとにかく最悪を回避した方が良いと思うから。一括投資の場合、下がるとずっと持っている必要がある。つみたてでは下がっても戻りやすい。 #hifumi posted at 20:21:51
  • 星野:つみたては一括ほど儲からない。とにかくリターンを上げたい人は一括投資。その代わり失敗したら損が出てしまう。(タイミングが全て)多くの人にとってはちょっと儲かれば良いのでは?預金よりよければ。損をしたくないニーズには答えられる。 #hifumi posted at 20:23:28
  • 星野:資産分散についてはつみたて投資についてはあまり重要ではない。そんなに差が出ない。本では1000回の結果だが実際は何万回も調べた結果。システマティックに運用したい人はインデックスファンドがある。もう少し運用に楽しみや数値化できない価値を求める人は直販投信など。 #hifumi posted at 20:26:35
  • 藤野:投資で大切なのはどのように行動するか?多くの人は何にいつ投資するか?を気にする。何の商品を選んだかはあまり関係ない。どうするか?が大事。一つの解がつみたて投資。WhenやWhatだけでなく方法論も考えるか。 #hifumi posted at 20:29:19
  • 会場からの質問:なぜ借金してまで就職した会社に資本出資したのか? #hifumi posted at 20:31:21
  • 星野:学生時代に日本インベスター証券でバイトしていて、就職しようとしたが外を見てこいと言われた。野村に就職して1年後に改めて就職する際に株主移動があったので出資もした。 #hifumi posted at 20:33:26
  • 質問:つみたて投資の途中で利益確定するブレークイーブンはあるのか? #hifumi posted at 20:34:09
  • 星野:つみたて投資の自動、予測不要というメリットを失うのでオススメしない。世界の投資家にリターンに満足してるか質問するとどの国でも満足してない。過去売ったところから更に値が上がると、そこから買い上がるのが心理的に難しい。 #hifumi posted at 20:35:55
  • 星野:感情論ではちょっと上がると売りたくなる。利益よりも損失の方が嫌に感じてしまう。ちょっとした利益確定を繰り返すうちに大きなマイナスに飲み込まれるパターンが多い。 #hifumi posted at 20:37:26
  • 質問:下がっても終わりの時期にマイナスの場合、まだ続けたほうが良い? #hifumi posted at 20:38:14
  • 星野:まだ投資を続けられるのであれば続けて口数を増やした方がいいと思う。投資を続けられないなら残念だけどやめた方がいい。 #hifumi posted at 20:39:35
  • 質問:口数を増やすために運用は右肩上がりより下がった方がいい? #hifumi posted at 20:40:21
  • 藤野:上がりにくく下がりにくい運用を心がけている。調べてみると変動率の高いファンドを積み立てるとリターンが良くなる。ただ、あまり値下がりすると解約があったり、ファンドの評判が落ちたりする。リスク抑えてリターンを大きくするのはファンドマネージャーの目指すところ。 #hifumi posted at 20:42:44
  • 藤野:つみたて効果が高いから変動率を高めたり、マイナスになってもいいやと考えては本末転倒。お客様に「いつ」というのを意識させない運用を目指している。激しい値動きはお客様に安心感を与えられない。 #hifumi posted at 20:44:56
  • 藤野:グラフ1(7年後に2千円、10年後5千円)の商品を持ち続けられるお客様は現実にはあまりいない。上がっても下がっても安心感を投資家に与えられる運用を。 #hifumi posted at 20:46:05
  • 質問:スポット購入の有効性は? #hifumi posted at 20:46:21
  • 星野:安い時に買い増しは有効だが、いつが安いのかはわからないので自分の判断になる。例えばサラリーマンはボーナス時にスポット購入購入したり。 #hifumi posted at 20:48:53
  • 藤野:2000年に一兆円集めたファンドがあった。その時証券会社が一気にお金を集めず100ヶ月毎月100億円集めたら日本のどんな運用会社も蹴散らしたと思う。ピーターリンチは運用成績の3〜5割は証券会社が安定的に資金流入させたからだとわかっていたと思う。 #hifumi posted at 20:51:27
  • 藤野:さわかみファンドが滅茶苦茶優秀かというとそうは思っていない。毎月積立モデルを採用したのが成功した理由だと考えている。 #hifumi posted at 20:52:41
  • 藤野:既存の証券会社では下げている時に解約が出てしまう。買いたいと気に株を売らないといけない。下がっている時も資金が入ってくると割安な銘柄に投資できるようになる。つみたて投資の運用者側のメリット。下げている時の資金は力になる。解約は鞭打つようなもの。 #hifumi posted at 20:54:06
  • 藤野:将来は星野といえば野球の監督でなく、つみたて博士の星野さんになるかも。 #hifumi posted at 20:55:37
  • 終了です。 #hifumi posted at 20:56:18