平林亮子『お金が貯まる5つの習慣』
平林亮子さんの『お金が貯まる5つの習慣』を読みました。
きっかけはレオス・キャピタルワークスさんのひふみサロンでお話を聞いたのが縁でした。
この本ではお金持ちの人の習慣を紹介しつつ、お金の使い方について色々と考える事ができます。
(ちなみに先週のラジオNIKKEIのマネー女子会にも出演されていました。→こちら)
投資家さんはどうしてもお金を増やすことに目が行きがちですが、結局お金って持ってるだけでは役に立たないので、どう使うか?で人間性が現れると思うんです。
そんな事もあって、最近はどうやってお金を増やすか?というよりもいいお金の使い方を勉強しています。
本書ではお金持ちの習慣として「節約」「投資」「教育」「計算」「感謝」をあげています。
節約と言っても、単純な節約ではなく物事の価値を知って、必要の無いものは買わないという節約です。
お金は、どんなお金持ちでもある分しか使えません。
よっぽどの超お金持ちにならない限り、どうしても手に入らないものはあるものです。
そのため、お金持ちでも分相応に節約しているのです。
収入以上にお金を使ってしまっては、いくらお金持ちでもいずれは破産してしまいます。
生涯年収を考えるとして
年収300万円の人が20歳から60歳まで働いたとしたら300万円×40年で1億2000万円です。
生涯支出を考えると
20歳〜80歳まで60年間支出する必要があります。
40年分の収入を60年間使うのですから収入の2/3で生活しないとお金は残りません。(実際には年金もありますが)
すると、年間に使えるお金は200万円までという事になり、稼いだ分をそのまま使っていてはいけない事がわかります。
言われると納得するけど考えないと気づかないような点がたくさん紹介されていて、お金が貯まる習慣といいつつ、実はお金の使い方について色々と考えさせられます。
寄付をする、その日のうちに行動する、勉強する、いつもニコニコしている、損得を考えない、常に感謝するなどが自分には気になるキーワードでした。
ちなみに平林さんはどんな投資をしているかというと、ベンチャー起業への直接出資(未公開株)が主だそうです。
でも、それは一攫千金を狙ったものではなく、会計士としてベンチャー起業と付き合う中でこの会社は応援したい!と強く思った会社に出資という形で応援をしているものなんです。
この感覚は自分が鎌倉投信の結い2101やレオス・キャピタルワークスのひふみ投信で中小企業や未公開企業を応援したいと考えるのと近いと感じました。直販投資への思いもそうですが。
とにかく、年収を増やせばいいというものではなく、自分が幸せだと感じるような生活スタイルを築いていく事が大切ですね。