献本いただいた木田知廣さんの『ほんとうに使える論理思考の技術』を読みました。
ありがとうございます!
この本は論理思考「ロジカル・シンキング」を学んだ人が陥りがちな論理思考頭でっかちで空回りしないための実践のコツを書いた本です。(5月10日発売予定)
帯には「ビジネスは論理でツカみ、心理で動かす!」とあり、著者の木田さん自身が論理思考をビジネスに持ち込んでもうまく回らなかったのをビジネススクールの恩師から好奇心とリスペクトを持ち込むとうまく回ると聞いたのを機に、ビジネスの場で論理思考をうまく使えるようになったというエピソードが最初に書いてありました。
実際に自分も仕事上で論理思考を取り入れたいなと感じていた時期だったので、この本はまさに自分にとっていい出会いになりました。
序 章:論理思考を学んだ「残念な人」たち
第一章:論理でツカむ!論理思考のコツ
第二章:心理で動かす!「CRICSS」の法則
第三章:実践!明日から使える5つの心理テクニック
第四章:ほんとうに使える論理思考の技術
序章で論理思考で頭でっかちになってしまった「残念な人」の紹介があって、続いてどんな風に論理でツカむか?を説明。
ロジカルに話すコツは「アイ・ラブ・ユー」という実例を交えてピラミッド・ストラクチャの使い方を学んだり、根拠をどのように煮詰めていけばいいかなどが書かれてます。
ロジカルに話すコツは「アイ・ラブ・ユー」ですよ。
論理思考をこんな表現で解説されるとは思いませんでした。
論理思考のまとめ方を学んだ後は、それを現場に持ち込むための心理的アプローチの解説に続きます。
以下は木田さんオリジナルのCRICSSの法則です。
Commitment:コミットメント
in Return :お返し効果
Influence :政治力
Comparison :比較
Scarcity :限定感
Sympathy :シンパシー
自分だけ論理思考を取り入れても結局プロジェクトはうまくまわらないので、このやり方を参考にして実践していきたいと感じました。
特に説得する相手を4パターンに分けてそれぞれの対処方法などが書かれているのはそういうのあるなぁと納得しながら読みました。
木田さんの文章は平易なので、ビジネス書でありながらサクサク読めちゃうんですよね。
ストーリー仕立てのケーススタディ+解説という構成がとても読みやすいです。
論理思考を勉強していない自分でも論理思考ってこういう事なんだって理解できましたし、ビジネス書に書かれた事っていざ実践してみるとなかなかうまくいかない事が多いのですが、どうやればできるかについて書かれた本なので自分も早速試してみたいです。
木田さんが過去に書いた投資本で「これなら買える! 投資信託」というのがあり、こちらもストーリー仕立てで読みやすい本でした。
木田さんの本は読みやすく、しかも大事なところはしっかり解説されているというところがいいところです。
ビジネスの場に論理思考を取り入れたいと考えている人にオススメの一冊。
プレゼンテーションやセミナーをやる人も話す内容をつめる際に参考になりますよ。
5/19(木)に木田さんの出版記念セミナーがあります。
日 時:11/05/19 (木) 19:00 ? 21:00
会 場:アットビジネスセンター東京駅3号室
講 師:木田知廣
受講料:6,500円
参加者全員に本もプレゼントされるという内容ですので、興味のある方は是非。