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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

山内鮮魚店ファンドに出資しました

セキュリテ被災地応援ファンドの5本目、株式会社ヤマウチを応援する『山内鮮魚店ファンド』に出資しました。 南三陸町にある水産加工会社さんになります。 今回の津波で本店、支店、IT事業部事務所、自社工場、従業員用住宅が全壊してしまいましたが、力強く復興へ向けて一歩を踏み出しています。そこを全国から小口の資金を集めてさらにバックアップしようというのがファンドの主旨です。 ファンドは一口10,500円から。 内訳は 応援金(寄付) 5,00円  株式会社ヤマウチへの寄付になります。 出資金     5,000円  株式会社ヤマウチさんへの出資金となり、売上に応じた金額が8年後に戻って来ます。  (→ファンド情報取り扱い手数料 500円  手数料はファンド設定のミュージックセキュリティーズさんの取り分です。 ヤマウチさんでは今年中に工場の建設と稼働、仮設店舗での営業開始を目指しています。 そして、ファンドでは新しく建設される工場の設備費用として5,000万円(5,000口)を募集しています。 このファンドで儲けようという気は自分にはさらさらないので、8年後に戻ってきたお金はヤマウチさんの商品を買うのに使いたいと思います。これは他の被災地応援ファンドの分配金についても同様で、分配金は出資した会社の製品の購入という形で最終的に使います。 また、このファンドのいい所は営業開始から8年間がファンドの会計期間になるのですが、最初の3年間については売上からの分配がゼロに設定されています。これはスタートアップで大変な事業者の方の負担を軽減するのにいい仕組みです。 4年目以降は8年目終了までの5年間は売上金額の1.44%相当が出資者への分配金に。 事業計画通りに進むと110.3%の5,514円が戻ってくる計画です。ただし、このファンドの半分の5,000円は寄付ですし、戻ってくるのも営業開始から8年後です。 儲けとか考えずに、復興に向けて頑張ってほしいという気持ちでお金を出して欲しいと思います。 昔、事業にお金を出す人達ってのはこんな感じで急がずじっくりと応援したいという気持ちを込めて出資していたんじゃないのかな?と自分は思います。 今日出したお金を明日には増やして返して欲しい。そんな短期での結果を求める事が金融の本来の姿ではなかった筈です。 事業って本来は軌道にのるまで時間のかかるもの。このファンドではその時間軸に合わせて投資家側もお金が返ってくるのを待つことになります。 工場もお店も全壊した会社が見事復活して出来上がった製品を投資家特典として受け取る。それだけでもいい気持ちになれると思いますし、そういう嬉しい気持ちこそが本当のリターンですよね。 そういう金融のいい面がこのファンドにはあると思います。 投資家特典  1−9口:  「しっかり朝ごはん(3品)」を口数に応じて  10口以上: 「しっかり朝ごはん(3品)」「いくら醤油漬け」「いかの塩辛」 ファンドへ投資された事のない方への注意点です。 このファンドはほぼ確実に元本割れします。(半分寄付金ですので)儲けたいという事であれば投資しないのが懸命です。 また、このファンドは銀行や証券会社で販売しているものと違って途中解約ができません。 8年くらい引き出す事ができないお金になりますので、予め使う予定のないお金の範囲で出資してください。 逆にいいところは、寄付だとどこで何に使われたのか細かくはわかりませんが、このファンドはどの会社に自分のお金が使われたのかはっきりとわかります。 その点の透明性は通常の寄付や義援金にはないメリットです。 ファンドを通じて地元に根づいて頑張っている会社を応援する。 ファンドというと悪いイメージを持つ方もいると思いますが、ファンド自体はただの仕組みです。良いようにも悪いようにも使えます。 全国から気持ちのこもったお金が集まってきたら、事業者の方もやる気が満ち溢れるんじゃないでしょうか? 他にも被災されて苦労されている会社もたくさんありますので、自己満足かもしれないけれども気持ちのいいお金の使い途として、自分はセキュリテ被災地応援ファンドにちょっとずつ出資を行っています。 最後になりますが、セキュリテ被災地応援ファンドの説明会が5月20日(金)19時30分から開催されます。 興味をもたれた方は是非参加して、ファンドの対象になっている事業者の方のお話を聞いてみてください。 (申込はこちら