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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

投資信託は、この8本から選びなさい

セゾン投信の中野晴啓社長の新刊。

投資信託は、この8本から選びなさい』とはなかなか刺激的なタイトルです。

プロローグ 誰も言えなかった「投資信託」の真実

1章 どうしたら「お金に困らない人生」を手に入れられるのか

2章 投資信託は窓口で買うな!

3章 だまされないために知っておくべき投資信託の仕組み

4章 投資信託はこの8本から選びなさい

5章 「長期投資」にまつわる、みんながいちばん知りたいこと

おわりに 長期投資派むずかしくない!

日本には2011年11月現在で2,661本もの投資信託が設定されているそうです。

そして、驚くことに2008年1月にから比較すると約1,000本も増えているのです!

これではどの投資信託を買えばいいのかわからず、窓口に相談に行った結果、流行の投資信託を購入という流れになってしまうのも仕方ないのかもしれません。

でも、この本では老後の生活に備えての長期投資での資産形成に向いている投資信託の見分け方が書かれています。

そして、その条件に当てはまるのはたったの8本しかないそうです・・・

そして、その条件というのはわずかに6つしかありません。

個人的な意見としては、絞り込みの際の条件がゆるいなと感じたり、国際債券はNGだが国際株式はOKなど若干絞り込みにしっくりこない点もありましたが、概ね納得です。

選ばれた投資信託についてはセゾン投信という投信会社の社長にも関わらず、ちゃんと他社の製品もしっかり解説しています。

基本的にパッケージ化されたバランスファンドについてはいい解説がされているのですが、株のみで構成された投資信託については債券と組み合わせてポートフォリオを組もうという風には誘導しておらず、ちょっと残念です。

面倒いらずのバランスファンドを推しているのであれば、7つの条件にしてこれ一本でOKなファンドという事で更に絞り込んでも良かったのかもしれません。すると4本に減ってしまうのですが・・・

長期的に積立投資をすることを推奨しているし、他の部分はとても良いことを書いているのですが、肝心のファンド選びの結果がちょっとブレた気がします。

面倒なので1つのファンドで積立投資したいという人が読むには良い本だと思います。

投資信託の仕組みや誤解しやすい部分もわかりやすい図解解説があるので、初心者にもオススメ。