先週末に岡山県西粟倉村に紅葉鍋を食べるツアー「源流の森ツアー小雪」に行って来ました。
西粟倉はこれで3回目の訪問になりますが、今回の目玉はしいたけの原木栽培をしつつ鹿肉を捌く名人でもある江見さん。 江見さんの椎茸原木栽培の見学と鹿肉の鍋を食べながら江見さんと語らう。そんなツアーです。
夏の天然うなぎを食べるツアーで鹿肉のたたきが出て来たのですが、それがうなぎに負けずと美味しく、そんなに肉に興味のないvegeをしてあんなに美味しい肉はない!と太鼓判を押す程で、今回は鹿肉づくしと聞いたら是非参加したい!という事に。
ちょうど家の中をあさっていたら昔JTBで旅行券積立してたものの残りが発掘されたのも後押ししました(金額的にも交通費にぴったりでした)。
しかも、今回はサプライズ付き。 西粟倉に向かう新幹線の中でこんなツイートを見ました。
鹿肉の解体から見られる! 同行したvegeはダメかも・・・と言ってましたが。
姫路から智頭急行線大原駅まで特急スーパーはくとに乗り換えて13:05到着。 東京駅を8:50ののぞみに乗って午後には到着してしまうので、思っている程遠いところでもないです。 まずは江見さんが鹿肉を解体しているところへ。
既に皮もはいであったので思った程グロくもなく、心配していたvegeでも平気でした。 (とはいえ、写真の掲載はやめておきます) こうやって解体していくんだなあと、作業を見せていただきながら江見さんと鹿にまつわる話を。
江見さん自身は鹿撃ちをしないので、ハンターが仕留めた鹿をもらっているそうです。 ハンターさんは撃つのが楽しみで食べるのはそんなでもないという事と、そんなに食べきれないという事もあり、江見さんに声をかけてくれるんだとか。
鹿肉は筋が多いので丁寧に解体すれば美味しく食べられるが、そこを横着すると食べにくいそうです。 丁寧に解体すると1頭捌くのに8時間はかかるという事でしたので、めちゃくちゃ手間がかかってます。
おかげで自分たちは美味しい鹿肉を食べられたわけですが。 鹿を解体する横で江見さんの椎茸栽培もされているので、椎茸についての話もお聞きしました。 色々椎茸の菌があるが、西粟倉の気候に向いたものを選んで栽培している。 夏は次から次へと出てくるので寝る間もない程忙しいそうです。ちょうど今は寒い季節用の菌を植え付けているのですが、5日間連続して寒くならないといけないらしくなかなか出てこないと話していました。
ちょっと味見という事で原木に出ている椎茸を醤油と酒で作ったタレに浸して炭火焼を。 椎茸ってこんなにジューシーなの! って驚くくらい甘みもあって美味しかったです。
続いて、山にある椎茸とナメコの原木栽培の現場へ移動。
山では椎茸の榾木(ほだぎ)がびっしり! 江見さんが持っている山で杉を切って、そこに椎茸の菌を植え付けています。 なので、ちょっと見ない大きさの榾木まで。さすがにあまり出なかったそうですが。
驚く程肉厚で大きな椎茸などを収穫させていただきまた。 そしてナメコもかわいかった!
山から戻って一旦 国民宿舎あわくら荘 へチェックイン。 温泉に入ってのんびりした後は森の学校で鹿づくしの夕食です。
鹿肉のたたき(絶品!)と鹿肉の漬け、紅葉鍋、鹿の肺の味噌煮込み、鹿の心臓の刺身 、一番美味しいと江見さんオススメ鹿の背ロース、鹿の肝臓など。新鮮な肉なので、刺身から鍋までたくさんいただきました。
お酒を飲みながら、江見さんの消防士時代の話を聞いたり楽しかったです。 薪ストーブの火を見ながら贅沢な時間が過ごせました。 薪ストーブにはワリバシカンパニーが製造して西粟倉村で使われた後のワリバシが焼べられて、そんなところでも循環されてます。
食事の箸はもちろん、ワリバシカンパニーの割り箸でしたよ! 最初にワリバシカンパニー設立発表会の時にいただいた試作品と比較するとずいぶんレベルが上がっていて、元禄箸にしておくのがもったいないくらいの手触りなのですが、いよいよ量産化の目処がついてきたところだそうです。
全日空のボーイング787型機の香港チャーター便で使用されたり、お店でも使われたり徐々に目にする機会も増えているところですが、来年以降は面白いことになるかも。 割り箸=環境破壊ではなく、環境を保護するだけでなく日本の林業を支えることにもつながるというのが理解されるようになるといいな。
森の学校にはこんなガチャポンが。 関野さんのおもちゃの缶バッジ。
翌朝の朝食では、あわくら荘でもワリバシカンパニーの割り箸を使っているのが見られて嬉しかったです。 やっぱり、地元でもちゃんと使われているのが嬉しいですね。
前日食べきれなかった椎茸とナメコはお土産にいただいてしまいました。 おかげで今週は美味しいなめこ汁と焼き椎茸を家でも堪能することができてなんという贅沢! 今回は鹿肉と椎茸を堪能するツアーでしたが、また来年遊びに行きたいと思います。