-26%と57%
現代ビジネスにレオス・キャピタルワークスの藤野さんが連載記事を書く事になり、その第一回目の記事がアップされています。
ふっしーさんなので毎月4の付く日に更新だそうです。なんかパチンコ屋みたいですが。
「−26%と57%」
今回の記事のタイトルは-26%と57%。
なんの事かというと、2001年9月末〜2011年9月末の10年間でTOPIXは-26%だったけれども、2001年9月末時点で上場していた企業のうち57%は株価が上昇していたっていう事なんです。
なぜ57%の会社の株価が上がっているのに全体では-26%になってしまうのか?
それはTOPIXの算出方法が大きな企業程比率が高くなる仕組みになっているからです。
全ての上場企業を均等に買い付けていたらプラスになっていたと思います。
実際に株価が上昇していた会社は1,493社。
そのうち時価総額が3,000億円の大企業はわずか65社(4%)に過ぎません。
とにかく、この10年は日本の大企業にとって受難な10年で大きな顔をしている経団連の会長、副会長を勤めている18社で見ても株価が上昇していたのはたったの4社(コマツ、三菱商事、新日鉄、トヨタ自動車)しかありませんでした。
日本株アクティブ運用の多くのファンドはベンチマークとしてTOPIXを設定するため、TOPIXを横目に見ながら個別企業の組み入れ判断や組み入れ率を考えるため、どうしても組み入れ銘柄が似通う傾向があります。
中にはJF ザ・ジャパンのようにTOPIXをベンチマークにしていながらも、どう考えてもベンチマークにはしてないだろ!っていう自由な運用をしているファンドもありますが。
時価総額が大きな会社に偏重する運用はインデックスに寄り添うという意味ではいいのですが、それじゃあアクティブ運用の意味ないだろってのが自分の考えです。