『はじめての積立て投資1年生 月1万円からコツコツはじめて増やせるしくみがわかる本 』を献本いただきました。
ありがとうございます。
この本を読んでいる時に感じたことはしっかり身が詰まっているなという点でした。
やさしそうな表紙や挿絵とは違って、中身は結構詰まってます。
といっても、説明はやさしいので初心者でも大丈夫だと思います。
ライフパートナーズの竹内弘樹さんが著者で、尾上堅視(かえる)さんが監修という形で関わっているので個人投資家目線でかゆいところに手が届く内容になっています。
帯にも一番やさしい積立て投資の本と書かれています。
1時間目 積み立て投資って何?
2時間目 投資信託って何?
3時間目 投資信託の種類
4時間目 積み立て投資をはじめてみよう!
5時間目 なぜ失敗したのでしょうか?
6時間目 運用で気を付けたいこと
積み立て投資の本ではありますが、しっかりと積み立て投資と一括投資の違いが書かれていますし、どういう値動きの時はどちらが有利かという事も書かれています。そのため、読んだ人が本当に積み立て投資に向いているのか?始められそうか判断する材料が揃っていると感じました。
他にも、仮に2,000万円を65歳までにつくるには想定金利ごとに毎月いくら積み立てが必要か?という表があったり、投資信託の仕組み、バランスファンド、インデックスファンド、ETF、リレー投資などなど具体的な商品も紹介しつつ広い範囲が解説されているのですが、個々のコンテンツは薄まることなく抑えるべき所はしっかり抑えています。
そして、投資信託の選び方の1つの方法として投信ブロガーが選ぶ!ファンド・オブ・ザ・イヤーが紹介されていました。
これは新しい視点ですね。
更に注目ポイントとして、ちまたにある投資本が資産形成層に焦点をあてることが多い中で、リタイア後の資産の取り崩し方にもこの本では触れています。出口戦略についてもしっかりと触れている点に好感を持ちました。
積み立て投資の失敗例についてもなぜ失敗したのか解説しているので、自分が失敗することを回避することができるのではないでしょうか?成功例よりも失敗例の方が往々にして勉強になりますので、これはいいなと思いました。
気になった点としては積み立て投資といいつつ、各資産の値動きのグラフがインデックスの値動きを表したグラフであって積み立て投資の場合のシミュレーションではないんですよね。資産を組み合わせれば値動きがマイルドにと解説しつつも、積み立てをした場合はあのグラフとは異なった値動きになるので、積み立てシミュレーションのグラフだったら良かったのになと感じました。
総じて個人投資家目線でかゆいところまで解説しているので、読んでいてここまで書いたんだったらこのくらいまでは説明して欲しいよなと感じるところはことごとく解説してあって驚きました。
はじめて投資をしようと考えた人にとってはちょっとボリュームは感じるかもしれませんが、その分心強い解説書になってくれると思います。