寺田本家さんの蔵見学に行って来ました
土曜日にえるさんに誘われて寺田本家さんの蔵見学に行って来ました。
鎌倉投信さんで鎌田さんから教えていただいた寺田本家。ここの酒蔵の「醍醐のしずく」というお酒が大好きなんです。
鎌田さんから寺田本家さんはいいよと言われていて、いつか行ってみたいと思っていましたが、念願が叶いました。
えるさん、ありがとう!
寺田本家
一緒に行ったえるさん、矢向さんもブログ記事を書いてます。
えるさん
寺田本家 蔵見学に行ってきました。(きまぐれ日記)
矢向さん
寺田本家の蔵見学会に伺いました。(矢向町のインデックス投資家)
東京駅でえるさんと矢向さん夫婦と合流して下総神崎へ。成田を過ぎると景色が一変しますね・・・。
下総神崎の駅から歩いて向かう途中に寺田本家さんの酒粕酵母を使ったパン屋さんがありました。
福ちゃんのパン
ここで酒粕酵母を使ったパンを購入。
日曜の朝食で買ったパンを食べましたが噛めば噛むほど味の出ますね。おからクッキーも美味しいです。
そして、少し時間があったので月の豆腐で第三土曜にしか作っていないという限定商品の朧月を買ったり、豆腐ドーナツを購入。
朧月は大豆の味が濃くて美味しい!豆腐ドーナツも不思議な食感ですが美味しいです。
寺田本家さんに到着。
蔵の中で見学の始まるのを待ちます。
試飲用と思われるお酒にテンションも上がります。
見学開始。30人以上の結構な人数が集まってました。
案内して下さったのは寺田本家24代目見習中の優さん。
甑(こしき)。これで酒米を蒸します。
蒸すことで外は固く、中はふわっとした仕上がりになるそうです。
寺田本家さんでは昔ながらの自然製法にできるだけ戻そうとしていて、甑も機械ではなくちゃんとお釜でした。
蒸した米も麻袋で人力で運びます。
そして、こちらが麹室という話になって、外から見るのかと思ったら「中へどうぞ」と言われてびっくり!
麹室って普通の格好で入っていいの!と思いましたが、殺菌などした部屋では菌のバランスが崩れたり、かえって弱くなるため外からの菌がはいることで菌にとっても刺激になるそうです。
蔵付酵母でお酒を作っていたり、麹菌も稲穂につく稲麹菌を使ったりと今ではなかなか見られない酒造りをしている寺田本家さんの強さを見た瞬間でした。
田んぼから麹菌がとれるなんて初めて知りました。
麹の味見もさせていただいたのですが、甘みがあって美味しかったです。
続いては玄米を使った麹の仕込み。白米の麹は3日で仕上がるそうですが、玄米は4日かかるそうです。
麹室の次は酒母室へ。
お酒のモトを作る部屋です。
こちらでは蔵人のなかじさんの”もと摺り唄”を聞かせていただきました。
多くの酒蔵で乳酸を加えて酛(もと)を作る速醸仕込みをしている中、昔ながらの山卸(やまおろし)を復活させた生酛(きもと)仕込みを寺田本家さんでは行なっています。
最初は山卸の作業も無言でやっていたところ、蔵人によってムラが出たりしたのがもと摺り唄を歌うようになって蔵人の息があったり、同じタイミングでかき混ぜるのでムラがなくなったり、めでたい歌詞の歌を歌うことでつらい作業もめでたい気持ちでできるようになったり、そうして作ったお酒には楽しい気持ちもこめられるというお話でした。
幸せな気持ちもこめられたお酒っていいですね!
酒母の味見もさせていただきましたが、仕込んでまだ日が浅いものはまだアルコールもできておらず酒蔵で売っている甘酒にような風味。酒母室の天井には蔵付きの菌たちがしっかりといました。泡が出ている酒母はまるでパン生地のようにも見えます。
いよいよ仕込みのタンクへ。
ここではしぼりたての五人娘を味見させていただきました。
とにかく、若くて綺麗なお酒という印象。生酛仕込みでもしぼりたてはこんなにフルーティで綺麗な仕上がりなんだと驚きました。
ちょうど見学の日は絞っている日だったのでしぼりたてを飲むことができましたが、なかなかこんな機会はあるもんじゃありません。
「しぼったまんま」という無濾過生原酒を瓶詰めした商品もありますが、やっぱり搾りたては全然違います。
熟成させたお酒も好きですが、搾りたてにはなんとも言えない透き通った良さがあります。
蔵見学が終わった後は面白い人が集まっているからという事で参加者同士の自己紹介タイム。
松戸の晴れる家Cafeさんや藤沢のへっころ谷さん、郡山のラビーダさんなどが参加されていました。
いずれも自己紹介したら語りたいことがたくさんある人達でお話を聞いていて楽しかったです。
自分たちも鎌倉投信で寺田本家を知った酒飲みという事で自己紹介しました・・・。
とにかく、酒造りにこだわりがあって、できるだけ昔ながらの製法に戻しつつも新しい商品を生み出したり本当にいい会社でした。
また行きたいな。