JPモルガン・アセット・マネジメントが2007年5月に運用を開始した「JPMジャパン・ファンド(愛称:ココロジカル)」が投資先マザーファンドをJF ザ・ジャパン マザーファンドに変更する事に伴い、「JF ザ・ジャパン(3ヶ月決算型)」に生まれ変わりました。
投信統合、始まりの一歩。マザーファンドの変更で。(Quick Money Life)
行動ファイナンスを応用して銘柄選択をするという運用を売りにしていたココロジカルですが、残念ながらパフォーマンスはパッとせず純資産額も当初募集時の半分くらいになっていました。
そして、新たなマザーファンドは今をときめくJF ザ・ジャパンです。大型〜中小型株までくまなく金メダル企業を探しだすというボトムアップ運用の典型的なファンドという事でこれまでとは全く違う運用方針になります。 純資産額の小さなファンドをいつまでも運用するのが運用会社にとって負担になっているのはわかりますが、ここまで大胆に運用方針を変えることがいい事なのかは疑問が残ります。(受益者にとってはパフォーマンスが改善されるとは思いますが)
個人的には運用を止めたいなら償還するのが良かったと思いますが・・・。 投資信託の統合については「受託銀行が異なるから」、「受益者に書面で確認する必要があり、コストと手間がかかる」というような理由で実際に行われることがこれまでありませんでした。(受益者に確認するのが寝た子を起こすことにつながるからというのが本音のようですが)
今回が投資信託統合の初めてのケースに当たるわけですが、運用方針の異なるファンドを統合するという異色な形での実現となりました。 これを機に似たような運用方針の小さなファンドがゴロゴロしている状況が投信統合という新しい流れに向いて欲しいです。 ※Quick Mony Lifeのグラフを転載