しゃばけシリーズの第六弾。
鬼と小鬼
ちんぷんかんぷん
男ぶり
今昔
はるがいくよ
今回は短編集で5編の話が収められています。
のっけから若旦那が三途の川に行ってしまう「鬼と小鬼」、広徳寺の妖退治で高名な僧の弟子による初仕事、若旦那の親の馴れ初め、若旦那の兄さんの縁談、そしてそれを見送る若旦那と静かながらも一本の筋が通っています。
個人的には短編の方が話に締りがあって好きなので、今回の5編はいずれも楽しめました。
特に、さいごの「はるがいくよ」は桜の子とのはかない別れが泣かずにはいられません。
今までのしゃばけシリーズの中で一番好きな本でした。