先日、金融庁で個人投資家の意見交換会が開催され、お声がけいただいたので参加してきました。
アジェンダとしては
・日本の個人投資家像について
・日本版ISA
・金融商品に係る損益通算の拡大
の三点でした。
自分の他には水瀬ケンイチさん、イーノ・ジュンイチさんの2名が参加されていたので、日本の個人投資家像として多数派のサンプルだったとは思いませんが、じっくり時間をかけて資産形成を目指している投資家が存在するという事を知ってもらう事はできたと思います。
日本の個人投資家像については、コツコツがご縁でお会いした方に何がきっかけで投資について興味を持ったのか?お聞きして会社が401kを導入したことをあげる方がいらしたので、そういった層も若年層には増えつつあるという事を話しました。
日本版ISAについては制度が3年で終ってしまうのは販売会社にとってもシステムの負担が重くのしかかる上に個人にとってもあまりにも短い時限措置であり、せめて10年間の継続、できれば永続して欲しいという事をお話しました。
他にも使い勝手という点で改善して欲しい部分、イギリスのように預金性のある商品(MMFなど)についてもISAに組み入れる事ができるようになると401kの補助的な使い方もできるのではないか?と思います。
金融商品に係る損益通算範囲の拡大については商品によって課税の仕組みが異なるわかりにくい形からシンプルな形への移行がいいというのと、範囲拡大よりも損失繰越期間の方が嬉しいという話をしました。
今回は金融庁の中でも税制に関わる部門の方との意見交換会でしたが、金融庁が自分たちのような小粒な投資家の意見も聞いてくれたというのは凄いことだと感じました。
実際にはどの程度意見が反映されるのかわかりませんし、この先は政府税調や財務省との調整もあるのですが、それでも大きな一歩です。
機会があれば税制に関する部門だけではなく、他の部門でも個人投資家の意見を聞いてくれる場を設けてくれるようになるといいなと思います。