虎ノ門にある森バールさんで開催された池内タオルさんのコットンヌーボー2012お披露目会に行って来ました。
今年のコットンヌーボーはバスタオル・フェイスタオル、ウォッシュタオルのホワイトの他にカラー版のタオル、バスタオル、タオルケット、ハーフブランケットも新しくラインナップに加わりました。
実物を触ってみましたが、昨年のがキシっとした強さがあったのに対して、よりふわふわ感が増しているように感じました。
タオルケットなんてかなり気持ちよさそうです。
まずは池内社長の友人が作っているという日本酒で乾杯。
60年代のジャズを聞かせながら作ったお酒だそうです。
しっかり味が乗っていてキレもある美味しいお酒でした。
プロダクトデザインの佐藤利樹さんからコットンヌーボーのコンセプトの説明
元々コットンには特定の年に生産されたものだけで糸を紡ぐという意識がなく、コットンヌーボーという企画に賛同してくれる産地がなかなか見つからなかったが、まだ小さな産地ではあるがタンザニアが協力してくれることになった。そこで、昨年出来上がったコットンヌーボータオルを持ってタンザニアに行ってきた。
池内社長は生産者の方に完成したタオルを届けたいという想いと本当にフェアトレードなのか確認するという意味で。
現地に行ってみたらタオルを使うような生活ではなかった。
出会ったのは25人家族で、オーガニックコットンを生産するようになってその地域の中では豊かな生活を送っている。
日本円で35万円くらいの年収。タンザニアの一般的な年収は1万円くらい。
オーガニックコットンなので全て手摘みで。
摘んだコットンを買い取ってくれるところまでは牛車で運ぶ。
オーガニックコットンというには無農薬栽培されたコットンだけでは不十分で、糸を紡ぐラインもオーガニック専用のラインである必要がある。リーメイのオーガニック専用ラインで糸にして日本に運んでくる。
リーメイ社はコットンを買うだけでなく、オーガニックコットンの生産を指導したり井戸を掘ったりと現地の人の生活を豊かにするための活動を多く行なっている。
街では公共施設の壁がピンク色だった。そこでその色のタオルを。
他にはサバンナのグリーン、タンザニアの印象的な植物バオバブのベージュ、灰色っぽいブルーは空の色。
アフリカというと原色の世界のイメージがあるが、タンザニアはそうではなかった。
リーメイ社の代表 パトリック ボーマンさんからビデオレターもありました。
音声が流れず同時通訳の予定は吹き替えになるハプニングも・・・
最後は池内社長のお話。
昨年末にカンブリア宮殿に出演してから注文が殺到し、ご迷惑をおかけしているが精一杯生産をしているものの出荷が間に合っていない。今日はコットンヌーボー2012のお披露目会だが、第一期出荷が2月29日を予定しているものの、全て予約を受注済みのものだけとなる。
カラー展開や今年の新製品については4月下旬からの出荷となる見込み。
昨年はタンザニアでコットンが豊作だった。
豊作というのは出来がいいという事。
デザイナーはその年の味わいをというが、織手としては毎年良くしていかないといけないと思っている。
今年はタンザニアコットンの性質がわかってきた事もあり、昨年よりも良くなっている。
社長特権で自分だけ2012を使っているが出来がいい。
昨年の傾向を見るとバスタオルがよく売れた。今年の予約もバスタオルが多く、生産はバスタオルが中心になるのではないか?
タンザニアに行くまでは本当にフェアトレードなのか心配していたが、リーメイは本当にいい会社。
池内タオルがリーメイのビオレの子会社になってもいいと思ったほど。
社長も奥ゆかしい人でなかなか表舞台に出てこない。
コットンヌーボーの今後の展開としては2013でアメリカ進出を目指して準備している。
BS日テレの取材も入っていたのでいずれテレビでも発表会の模様が放送されると思います。
とにかく、今年のタオルは肌触りが良いので、カンブリア宮殿を見て池内タオルに期待しているけれどもまだ触ったことがない人にとっても満足のいく商品だと思います。
風で織るタオルファンド2012にも出資しましたが、今年も自分がお金を出した事業から商品が生まれて、それを手にしてみるというファンドに出資した人にしかわからない嬉しさを感じることができました。
こういうのって本来の「投資」だと思うんですよね。
ミュージックセキュリティーズの神谷さんも風で織るタオルファンドの出資者のほとんどが事業に共感したのを出資の理由にあげていて収益性を期待してというのは数%でしかなかったそうです。
”共感”という資本概念は池内タオルさんにも根付いてますね。
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