NHKのマネー資本主義という番組を最終回だけちょっと見ました。
そもそもはこの番組のテーマ曲を細野さんがやっていてiTunesストアで配信しているというニュースから興味を持ったんだけど。
内容はNHKらしく、マネーゲームはけしからん!金融とはそもそもが経済の潤滑剤で主役じゃないってな内容。
2009年も半分過ぎた今さらそんな事言ってんのかって感じはしたけど、一般の人ってそんな感じなのかもね。
確かにアメリカはアメリカンドリームがあったり、成功者が総取りするシステムになっているんだよね。
メディア的には成功者の方が取り上げやすいし、下流にいる人も成り上がった人を見ればやってやろうって人が集まっているのであれはあれでうまく回っているシステムなんだよね。
ハリウッドとかもそうだし。
対して、日本って成功した人の足を引っ張って自分と同じレベルに落とそうとするんだよね。
そういうのが根っこにあるから市場原理主義は受け入れられないだろうし、芸能界も小粒な人が揃っててハリウッドのような成功者ってのは生まれにくいと。
鹿児島銀行が畜産業者に銀行としては異例の融資をしていて、地場産業を支えるのが金融の役割なんて話していたけど、そう思うんだったらずっと前からやっていてしかるべきだと思うし、最近始めたんだったらそれはただ単に地元産業が冷え込んで融資先を探すのに苦労した結果過剰なリスクをとって畜産業者にも貸し出すようになったってだけじゃね?
今はうまくまわっているからいいけど、今後飼料価格が上がって畜産業界が壊滅的なダメージを受けた際に銀行も一緒に痛みを負いそうな気がする。商品市場は年金資金などが流入し続けるからこれからも上がり続けそうだし。
でも、確かに銀行ってお金貸して欲しい時に貸してくれないくせに、経営が安定してからお金借りてくださいって言ってくる辺りになんともいえない皮肉があるんだよね。