2011年6月の朝日Nvestグローバルバリュー株オープン
朝日ライフアセットマネジメントが運用する(運用指図はハリス・アソシエイツ)朝日Nvestグローバルバリュー株オープン(愛称:Avest-E)の月次運用報告書が公開されています。
(→こちら)
◆6月末の状況◆
純資産総額 :277億48百万円
株式比率 :95.2%
現金比率 :4.8%
銘柄数 :36
リターンをインデックスファンド(MSCIコクサイ)と比較してみます。
さすがに時々はインデックスファンドに負けますが、安定してインデックスファンドを超えるリターンを出しています。
これは、設定来続いている傾向です。
※モーニングスター社によるファンド分析はこちら
◆組入上位銘柄◆
1. スナップ・オン(アメリカ)
2. オラクル(アメリカ)
3. ラボラトリー・コーポレーション・オブ・アメリカ・ホールディングズ(アメリカ)
4. クレディ・スイス・グループ(スイス)
5. ジュリアス・ベア・グループ(スイス)
6. インシテック・ピボット(オーストラリア)
7. サンタンデール銀行(スペイン)
8. TEコネクティビティ(アメリカ)
9. BBAアビエーション(イギリス)
10. アッサ・アブロイ(スウェーデン)
上位10銘柄で37.9%を占めています。
ポートフォリオ上位は安定して大きな動きは見られませんでした。
ヤバイんじゃないの?と言われているスペインの銀行を組み入れていますが、ハリス社によるとヤバイのは国で、企業ではないという事、本社はスペインにあるもののポルトガルとスペインからの利益は25%に過ぎないという事だそうです。(→こちらの資料のP8参照)
また、昨年後半からファンドへの資金の純流入が続いています(最近減少気味ですが)。
日本を除く世界中の割安株に長期集中投資を行うこのファンド、現在の組入銘柄数は36とかなりの厳選投資です。
2011年03月末時点での投資先全銘柄解説はこちら
◆コスト比較◆
朝日Nvestグローバルバリュー株オープンの信託報酬は年率1.8%(税抜)、参考値としてeMAXIS先進国株式インデックスは年率0.6%(税抜)と単純にコスト比較すると3倍もの差があります。
1.2%ものコスト差を跳ね返しているのがバリュー投資という投資手法と30〜50銘柄への集中投資、そして銘柄の平均保有期間が3年程度の長期投資が効いているものと思われます。(他にもバリューファンドはありますが、集中投資されていないためにコスト差で負けている事が多いです)
既に10年以上このコストで勝ち続けていることもあり、今後も有望なアクティブファンドだと考えています。
できればコストは下げて欲しいのですが・・・
*運用指図報酬はハリス・アソシエイツへの報酬
*2011年6月末時点での純資産総額に応じた配分
【関連HP】
朝日ライフアセットマネジメント
朝日Nvestグローバルバリュー株オープン