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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

2011年6月の朝日Nvestグローバルバリュー株オープン

朝日ライフアセットマネジメントが運用する(運用指図はハリス・アソシエイツ)朝日Nvestグローバルバリュー株オープン(愛称:Avest-E)の月次運用報告書が公開されています。 (→こちら◆6月末の状況◆ 純資産総額 :277億48百万円 株式比率  :95.2% 現金比率  :4.8% 銘柄数   :36 リターンをインデックスファンド(MSCIコクサイ)と比較してみます。 さすがに時々はインデックスファンドに負けますが、安定してインデックスファンドを超えるリターンを出しています。 これは、設定来続いている傾向です。 ※モーニングスター社によるファンド分析はこちら ◆組入上位銘柄◆ 1.  スナップ・オン(アメリカ) 2.  オラクル(アメリカ) 3.  ラボラトリー・コーポレーション・オブ・アメリカ・ホールディングズ(アメリカ) 4.  クレディ・スイス・グループ(スイス) 5.  ジュリアス・ベア・グループ(スイス) 6.  インシテック・ピボット(オーストラリア) 7.  サンタンデール銀行(スペイン) 8.  TEコネクティビティ(アメリカ) 9.  BBAアビエーション(イギリス) 10.  アッサ・アブロイ(スウェーデン) 上位10銘柄で37.9%を占めています。 ポートフォリオ上位は安定して大きな動きは見られませんでした。 ヤバイんじゃないの?と言われているスペインの銀行を組み入れていますが、ハリス社によるとヤバイのは国で、企業ではないという事、本社はスペインにあるもののポルトガルとスペインからの利益は25%に過ぎないという事だそうです。(→こちらの資料のP8参照) また、昨年後半からファンドへの資金の純流入が続いています(最近減少気味ですが)。 日本を除く世界中の割安株に長期集中投資を行うこのファンド、現在の組入銘柄数は36とかなりの厳選投資です。 2011年03月末時点での投資先全銘柄解説はこちら ◆コスト比較◆ 朝日Nvestグローバルバリュー株オープンの信託報酬は年率1.8%(税抜)、参考値としてeMAXIS先進国株式インデックスは年率0.6%(税抜)と単純にコスト比較すると3倍もの差があります。 1.2%ものコスト差を跳ね返しているのがバリュー投資という投資手法と30〜50銘柄への集中投資、そして銘柄の平均保有期間が3年程度の長期投資が効いているものと思われます。(他にもバリューファンドはありますが、集中投資されていないためにコスト差で負けている事が多いです) 既に10年以上このコストで勝ち続けていることもあり、今後も有望なアクティブファンドだと考えています。 できればコストは下げて欲しいのですが・・・  *運用指図報酬はハリス・アソシエイツへの報酬  *2011年6月末時点での純資産総額に応じた配分 【関連HP】  朝日ライフアセットマネジメント  朝日Nvestグローバルバリュー株オープン