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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

東証は上場する必要があるのか?

東京証券取引所東証)が今年度中に株式上場しようとしているのですが、金融庁東証から上場審査部門などの分離を求め、東証側は反発、上場が延期されるかもしれないという状況になっています。

個人的には上場企業となったとはいえ、取引所である以上は上場審査は東証自信が行うのが筋じゃないかと思うのですが・・・。

まあ、それはさておき何で東証が株式上場しなくちゃいけないんですかね?

上場することのメリットって何でしょう?

ふつう、株式会社の上場ってのは新興企業が成長の為の資金を市場から集める為に行われます。

借金じゃなく、自社の所有権を切り売りすることで現金を得ようとするわけです。

という事は特に新規資金を必要としなていな会社はわざわざ上場して株主や利益を分散させる意味がないように思えます。

東証のケースで考えてみましょう。

東証は既に日本を代表する証券取引所でかなりのシェアを占めています。

という事はこれからの成長のために資金がたくさん必要になるとも思えません。

じゃあなんで上場するの?

たぶん、既存株主が市場に東証の持ち株を売って利益を確定させたいんだと思います。

過去にも日本マクドナルド電通の上場なんかも同じような例だと思います。(マクドナルドの上場では藤田田さんが上場でかなりの利益を手にしましたね)

大型上場なんて大々的に宣伝して上場する会社は既に成長の余力があまりなくなっているので手を出さないのが賢明でしょう。(手数料を稼ぐ証券会社の思うつぼです)

ニッポン放送なんか調子こいて上場したばっかりにフジサンケイグループの中心的存在という地位を狙われて買収攻勢までかけられてしまいました。

それもこれも後先考えずに目先の利益に目が眩んで軽々しく上場するからです。(ざまみろ)

最近では取引所仲間の大阪証券取引所も、上場してしまったばっかりに村上ファンドに株を握られて面倒な事になってしまっています。

東証もわざわざ上場する必要はないんでしょうけどねぇ・・・。