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"いい投資"探検日誌 from 新所沢の過去ログ#1(2003年7月〜2012年3月までの記事)

郵便局で取り扱われる投資信託

[前回]:http://ch.kitaguni.tv/u/1173/%A4%AA%A4%AB%A4%CD%A4%CE%A4%CF%A4%CA%A4%B7/%C5%EA%BB%F1%BF%AE%C2%F7/0000273069.html のエントリーでどんな投信が郵便局で販売されるのか見てみました。

郵便局では投資信託を売りっぱなしにならないよう最低でも半年に1度は購入者に会って運用状況を説明したり、20万円以上評価損が出た場合などに背景を説明するなどアフターケアにも力を入れて行くそうです。

今度はそれぞれの投信がどんなものなのか見て行きます。

!3 1.野村世界6資産分散投信

[野村アセットの説明ページ]:http://www.nomura-am.co.jp/service/fund/140358.php

あらかじめ、日本株/世界株/日本債券/世界債券/日本不動産(REIT)/世界不動産(REIT)への投資配分が決まっているライフスタイル型と呼ばれる投資信託です。

このファンドの良い所は不動産まで組み入れているのに信託報酬が割安。そして、それぞれの資産はインデックスに連動した運用をされる点があげられます。

投資信託の世界でインデックス以上の成績を残すものを探し出すのはなかなか難しいという事実がありますので、これはいいファンドだと思います。

悪い点としては販売手数料が1.575%と割高な点、年6回決算で都度分配金を出すようなので長期間で見た場合複利の恩恵をあまり受けられません。

資産配分は

!4 国内債券中心の「安定コース」

!5 資産配分:日本株5/外国株15/日本債券60/外国債券10/日本REIT5/外国REIT5

!5 株:債券:REIT=2:7:1、国内:国外は7:3

!5 国内債券を多めにすることにより少しずつ増やしていこうとするコース

!4 外国債券中心の「分配コース」

!5 資産配分:日本株5/外国株15/日本債券20/外国債券50/日本REIT5/外国REIT5

!5 株:債券:REIT=2:7:1、国内:国外は3:7

!5 金利の高い外国債券を多めにすることで分配金をちょっと多めにもらおうとするコース

!4 株式中心の「成長コース」

!5 資産配分:日本株35/外国株35/日本債券10/外国債券10/日本REIT5/外国REIT5

!5 株:債券:REIT=7:2:1、国内:国外は5:5

!5 株が多めなので短期での値動きは大きいものの長期的には成長を見込むコース

現在の日本の金利を考えれば、分配型もしくは成長型に投資するのがいいのではないかと思います。

野村アセットの説明ページにはそれぞれのコースに投資したと仮定した場合の過去のリターンの実績値が出ています。

信託報酬を差し引かれる前のインデックスでのリターンではありますが、参考になる値だと思いますしこのようなデータを出して来る運用会社の姿勢には好感が持てます。

また、一般の個人投資家にとってもこのデータはアセットアロケーション(資産配分)を決める際の参考データにもなります。

また、不動産(REIT)への投資はいずれのコースも10%に抑えているというのも資産配分の組み方が絶妙と言えます。

自分で資産配分を決めたくない投資家層にはおすすめのファンドと言えるのではないでしょうか?

ちなみに、3つのコース間での買い替え(スイッチング)は無手数料ですが、元のコースで利益が出ていた場合税金が差し引かれるので注意が必要です。

これで、年1回決算で販売手数料がもう少し安ければなぁ...

!3 2.大和ストックインデックス225ファンド

ニュースでもおなじみ日経平均株価に連動するファンドです。

日経平均が上がれば、同じ割合でファンドの基準価額もあがり、下がると同じ割合でファンドの基準価額も下がります。

単純に日経平均だけを見ていれば自分のお金がどうなっているのかわかるのでとてもわかりやすいファンドと言えます。

また、投資信託の世界で日経平均のようなインデックスを上回る成績を残すファンドは半分程度だったりするのでよくわからないまま闇雲にファンドを購入するよりはへっぽこファンドを掴まされる可能性は低くなります。

販売手数料が2.1%もかかりますが、他の証券会社(マネックスビーンズ証券)などでは販売手数料が無料で同じような日経平均に連動するファンドを売っています。

個人的にはわざわざ販売手数料を払ってまで買う投信ではないと思いますが、販売手数料無料の金融機関の口座を新しく作るのが面倒な人にはいいかもしれません。

!3 3.GS日本株式インデックス・プラス

2.が日経平均の動きに連動するファンドでしたが、実際には日経平均に組み込まれている会社でも業績がいい会社と悪い会社があります。

基本は日経平均なんだけれども、そこら辺を加味して株価が上がりそうな会社を多めに、下がりそうな会社を少なめに投資するインデックスプラスという手法で投資するのがこのファンドです。

アメリカではこのタイプが人気があるそうです。

ただ、平均値でいいやという割り切りではなく平均よりちょっと上を目指すという事は失敗して平均以下になる可能性もあるという事です。

その辺をちゃんと理解しましょう。

必ず平均以上の成績を残してくれるわけではありません。

!3 目指すだけです!

そして、購入時にかかる販売手数料も高めです。

個人的にはあまりお勧めできませんが郵便局の人の販売の仕方によっては一番売れるかもしれませんね。

一番手数料収入が見込めますし、平均値をちょっと上回るように目指すというのが人間の心理を突いていると思います。

まとめると

1.野村世界6資産分散=世界中に分散投資

2.大和ストックインデックス225ファンド=日本の株式市場の平均値での投資

3.GS日本株式インデックス・プラス=日本の株式市場の平均値よりちょっと上を目指す投資

になります。