住友信託銀行がインターネットでのみ販売する投信を扱い始めました。
高リスク・高リターンの商品や複雑な投資スキームによりリスクの軽減をはかる商品など、インターネット取引で積極的に投資をされるお客さまの広範なニーズにお応えできる商品です とあります。
で、実際に扱っている商品というのが
[住信LSオープン と住信コモディティ・オープンの2商品]:http://www.ib.sumitomotrust.co.jp/invest/20051121.html
前者はロング/ショート型と呼ばれるヘッジファンドの手法を使った株式投信で後者は商品先物市場のインデックスファンドです。
複雑な投資スキームを用いる商品と言っているものをインターネット限定で売り出すというのは商品の説明責任を回避しんじゃないか?という気もしますけど。
まあ、それはともかく個人的に魅力を感じたのは
[「住信コモディティ・オープン」]:http://www.sumishinam.co.jp/product/p140818.htm
ダウジョーンズ・AIGコモディティインデックスにほぼ連動するというのが信頼に足るのかわからない商品先物業者のファンドを購入するより安心感があります。
また、1万円から購入できるのというのも小口投資家には嬉しいところ。
このインデックスは商品市場での実際の流動性を元にはじき出されていますが、カテゴリー毎の上限が33%に設定されていたり、偏りなく全般に投資されるよう設計されています。
同じくダウ・AIGコモディティインデックス連動債へ投資する投資信託としては野村アセットマネジメントも [野村コモディティ投信]:http://www.nomura-am.co.jp/service/fund/g_fundpage.php?fund_id=14034900 という商品を設定しており、野村証券で購入することができます。(100万円もしくは100万口からの投資というのがネックかな?)
コモディティへの投資として野村アセットのHPにある
[こちらの説明はわかりやすくていいです。]:http://www.nomura-am.co.jp/basicknowledge/mame/14_commodity/index.html
<石油 33.0%>
原油 12.8%
天然ガス 12.3%
無鉛ガソリン 4.1%
灯油 3.9%
<産業用メタル 18.2%>
アルミニウム 7.1%
鉛 5.9%
亜鉛 2.7%
ニッケル 2.5%
<貴金属 8.0%>
金 6.0%
銀 2.0%
<穀物 18.4%>
大豆 7.6%
とうもろこし 5.9%
小麦 4.9%
<農産物 9.2%>
綿 3.2%
コーヒー 3.0%
砂糖 2.9%
<植物油 2.7%>
植物油 2.7%
<家畜類 10.5%>
生牛 6.2%
豚 4.4%
各種手数料は
販売手数料 3.15%(税込)
信託報酬 1.4175%(税込)
信託財産留保額 0.3%
という事でコストは高めです。ただ、投資信託としてのコモディティファンドでは一般的なレベルと言えます。
住友信託銀行では今なら投資信託を10万円購入すると1,000円キャッシュバックというキャンペーンをやっているので10万円だけ購入するのであれば販売手数料を2%程度に抑えることができます。(厳密に言うと違うけど)
ちなみに、コモディティといえば蝶ネクタイのニクイ奴「ジム・ロジャース」さんの出番なんでしょうけど、彼は商品市場は今後10年以上上昇し続けるというポジショントークを展開しています。
そんな彼の作った商品先物指数RICIはこちら
<エネルギー 44.0%>
原油 35.00%
天然ガス 3.00%
無鉛ガソリン 3.00%
灯油 3.00%
<産業用メタル 14.00%>
アルミニウム 4.00%
銅 4.00%
鉛 2.00%%
亜鉛 2.00%
ニッケル 1.00%
スズ 1.00%
<貴金属 7.1%>
金 3.00%
銀 2.00%
プラチナ 1.80%
パラジウム 0.30%
<穀物 17.27%>
小麦 7.00%
とうもろこし 4.75%
大豆 3.00%
大豆粕 0.75%
米 0.50%
小豆 0.50%
オーツ麦 0.50%
大麦 0.27%
<農産物 9.96%>
綿 4.0%
コーヒー 2.0%
砂糖 2.0%
ココア 1.00%
オレンジジュース 0.66%
羊毛 0.25%
生糸 0.05%
<植物油 2.67%>
大豆油 2.0%
菜種油 0.67%
<その他 2.00%>
ゴム 1.00%
板材 1.00%
ダウジョーンズAIG指数が市場での流動性から求められるのに対してRICIはジム・ロジャースの相場観で比率が決められているのでエネルギーの比率が高かったりと同じ商品指数でも性格が違います。
大口の投資家だとこういったオルタナティブ投資も検討するんでしょうけど、僕のような小口投資家にオルタナティブ投資は本当に必要なのか?
ちょっと検討をしてみたいと思います。